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食材・料理のQ&A

冷凍ブロッコリーは体に悪い?デメリットは?毎日の適量も解説

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料理・食材
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冷凍ブロッコリー 体に悪い

【執筆者:編集部 大室康代】

冷凍ブロッコリーは体に悪い野菜ではなく、食べ過ぎによる消化不良が心配されます。

お弁当に重宝され、低糖質・高タンパクな野菜として注目されている野菜ですから、適量を知って毎日の料理に取り入れたいですよね。

この記事では、手軽に取り入れられる冷凍ブロッコリーについて下記のことを調べてみました。

この記事を読むとわかる!
冷凍ブロッコリーのこと

 

    • 身体に悪いと言われる原因
    • デメリットと解決方法
    • 生と冷凍の栄養素比較
    • 食べ過ぎない適量とは?

冷凍ブロッコリーが上手に解凍できなくて困ってる方や、あえて冷凍を選ぶべきメリットもご紹介していますので、参考にしてくださいね。

   

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冷凍ブロッコリーが体に悪いとされる理由とデメリット

冷凍ブロッコリー デメリット

冷凍・生もブロッコリーが体に悪いと言われるのは、豊富な食物繊維が原因で食べ過ぎると体調不良になる可能性があるからです。

また、冷凍は海外からの輸入品も多く、微量な残留農薬・添加物のリスクが心配されています。

冷凍ブロッコリーが体に悪いと言われる原因
消化不良 食物繊維の摂り過ぎ
体臭 トリメチルアミンの摂り過ぎ
※基本は問題なし
残留農薬・
添加物
急性中毒の可能性
※ほぼ心配なし
ビタミンk ワルファンを服用している人は要注意
(ワーファリン)

残留農薬や加工食品に必ず使われる添加物については、毎日一生涯食べ続ける・短期間で摂取しても問題ないか、国や自治体が検査しています。(※1)

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
中国産、エクアドル産は残留基準値未満であるという検査結果も公表されています。 (※2)

また、-18℃で保存している冷凍食品は、腐敗菌・食中毒菌が活動できないので保存料を使う必要がないのです。

ブロッコリーは生・冷凍関係なく食べ過ぎると影響が出る場合がありますが、自身の体調によって左右されるようです。

消化不良や体臭?食べ過ぎによる健康被害

ブロッコリーには水溶性・不溶性両方の食物繊維が含まれており、どちらも摂り過ぎると下痢便秘の原因になります。

食物繊維摂り過ぎによる建工被害
  • 水溶性食物繊維:水に溶けてゼリー状になり、多すぎると水分が増えて下痢に繋がる。
  • 不溶性食物繊維:水を抱えて膨らみ便の量が増え、多すぎると便が詰まり便秘になる。

特に、過敏性腸症候群腸が弱い方は、一般的に腸に良いと言われるものでもあまり好ましくない場合があるため、腸の調子を考えて摂り過ぎないようにしましょう。

2つ目は、体臭が臭くなるということです。

ブロッコリーに含まれるコリンという成分が、体内でトリメチルアミンという臭いを発する成分に変化するためですが、特に影響はないという研究結果があるので心配いらないでしょう。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
 コリンには、ビタミンの吸収を助ける作用がありますよ。

ブロッコリーを茹でた時の臭いが気になる方はこちらの記事を読んでみてください。

適した量なら積極的に取り入れたい野菜ですが、医師からタンパク質の制限を掛けられている人やワルファリン(ワーファリンともいう)を服用している方は注意が必要です。

 タンパク質やビタミンkに制限がある人は注意

タンパク質が豊富に含まれているブロッコリーは、腎臓に問題があり医師からタンパク質の摂取量を制限されている人が食べ過ぎると、他の食品との合算で過剰摂取になる恐れがあります。

また、ワルファリンを服用している人は、ブロッコリーに含まれるビタミンkによりその働きを弱めてしまいます。

ワルファリンは、血液を固まりにくくして血栓ができにくくする薬です。ビタミンkは逆に血液の凝固を助ける役目があるので、摂取すると薬の効果を弱めてしまいます。
ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
どちらの場合も必ず医師と相談しましょう。

冷凍食品のデメリットですが、電子レンジで上手に解凍できなくてまずい…と感じることがありますね。

 デメリットは解凍時の食感と栄養価の流失

調理で栄養価を逃さないためには、シチューやスープにそのまま入れて食べましょう。

レンジで加熱しすぎてパサパサになってしまう人は、シリコンスチーマーを使用すると上手くできますよ。

お弁当に入れる少量でも食感が丁度よくなるので使ってみてくださいね♪

また、自然解凍Okな冷凍食品を使用してもいいですね。

冷凍ブロッコリーは食べ過ぎなければ体に悪いどころか、うれしいメリットも期待できます。

また、栄養価も生とどのくらい違うのか比較してみました。

 

生と冷凍ブロッコリーの栄養成分を比較|1日の適量も

冷凍ブロッコリー メリット

冷凍ブロッコリーは生を茹でたものの、約7~8割程度の栄養を保持しています。

状況別ブロッコリーの栄養成分量
生を茹でた 冷凍※
カロリー 33kcal 27kcal 30kcal
炭水化物・
糖質
5.2g 4.3g 2.2g
タンパク質 4.3g 3.5g 2.9g
脂質 0.5g 0.4g 0.4g
食物繊維
(総量)
4.4g 3.7g 2.9g

※市販品の一例です。

ブロッコリーには、βカロテン(体内でビタミンAになる)やビタミンB軍、ビタミンC・E、造血作用がある葉酸、カルシウム、貧血予防に期待できる鉄などが含まれている栄養的に優秀な野菜です。

生のブロッコリーを常温・冷蔵保存していると、酵素の働きでだんだん風味や色が変化していき同時に栄養素も抜け出ていきますが、冷凍ブロッコリーは変化しにくいのがメリットです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
 生ほうれん草ですが、冷蔵保存9日目でビタミンcが30%失われる例も。

また、冷凍野菜は一番栄養があるのものを冷凍しています。

旬な時期の冷凍で栄養素が高い状態を保てる

冷凍野菜は旬の時期に収穫して、ブランチング処理から急速冷凍する工程で栄養素の損失を最低限に留めています。

それにより、年間を通して安定した栄養価が摂れるのもメリットの1つです。

 ブランチング:野菜を短時間湯に浸けて、酵素の働きを止めること。
ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
ビタミンcを例にすると、個体差はあるものの冷凍後12ヶ月経っても元の80%程度は保っているようです。

冬季が旬の生ブロッコリーは、夏季のブロッコリーと比べるとビタミンcが約2倍、カロテンは約4倍の差があります。

冷凍か生かどっちを買おう…と迷った場合は、時期を考えて選ぶと良さそうですね。

では、食べ過ぎて体調不良を引き起こさないためにも1日の適量を知っておきましょう。

レシチンの乳化作用は、ビタミン

毎日たべるなら70g~100g程度がおすすめ

冷凍ブロッコリーを1日に食べる適量は特に決められていませんが、70g~100g程度がおすすめです。

厚生労働省によると、健康を維持するためには成人(男女共に)は1日350g程度の副菜を目安にしています。(※3)

副菜は野菜の他に、豆類、海藻類、いもを入れて1日5~6皿程度に分けて食べるのが理想なので、5で割ると1皿70g程度ですね。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
冷凍物の70gはだいたい5房程度(大小による)になります。

食物繊維の量からも見てみましょう。

一般成人1日当たりの食物繊維の目安は17g21gで、冷凍ブロッコリーを100g食べても1日1/61/7程度で、食べ過ぎになることはなさそうです。

食物繊維は副菜だけでなく、主食や果物からも摂取できるためバランスよく取り入れてくださいね。

 

結論|冷凍ブロッコリーは食べ過ぎなければ体に悪いわけではない

冷凍ブロッコリーのまとめ
  • 残留農薬や体臭は影響なし
  • 腎臓疾患やワルファリンを服用している人は医師の判断を
  • 食感をよくするならシリコンスチーマーを活用しよう
  • 冷凍は茹での約7割の栄養を保つ
  • 食べ過ぎない量は70g~100g程度

冷凍ブロッコリーは食べ過ぎなければ体に悪いことはありません。

しかし、豊富な栄養素が腸の調子や持病の種類によっては適さない場合があるので、その場合は医師に相談しましょう。

冷凍物は特に、解凍時に食感が変わる・栄養が抜けてしまうデメリットもありますが、年間を通して安定した栄養が摂れますし、彩りが欲しいときに手軽に使えるのがメリットです。

毎日のお弁当にもぜひ活用してくださいね。

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