ネオバターロールは体に悪い？太るの？食べ過ぎの注意点を解説！

【執筆者：管理栄養士 鳥越菜生】

ネオバターロールは食べ過ぎるとカロリーの摂り過ぎになり太る原因になりやすいため、体に悪いと言われる場合があります。

また中にマーガリンが入っているため、トランス脂肪酸という体に悪影響になると言われる物質を摂取するおそれがあることも一因のようです。

そこでこの記事では、ネオバターロールをデメリットの心配なく安心して食べられるように、次の項目についてご紹介します。

長持ちできる保存方法やアレンジ法もご紹介するので、いつも余って悩んでいる人もぜひ参考にしてください。

ネオバターロールの食べ過ぎは体に悪い｜脂質量に注意

ネオバターロールを体に悪いと言う人がいるのは、食べ過ぎるとカロリーや脂質を摂り過ぎて太る原因になるからです。

そのほかマーガリンからのトランス脂肪酸によるリスクや、小麦のグルテンを敬遠する人がいることも要因だと考えられます。

ネオバターロールが体に悪いとされる原因

肥満 生活習慣病	カロリー・糖質・脂質の過剰摂取
トランス脂肪酸 の摂取	マーガリンを使用 ※原材料メーカーとの取組みにより 含有量はごくわずか
グルテンの含有	小麦粉に含まれるタンパク質 ※通常は健康に危険性はない ※小麦アレルギーの人は注意

便利でおいしいネオバターロールを安心して食べられるように、体に悪影響になると言われる要因について確認しておきましょう。

食べ過ぎるとカロリー･脂質の過剰摂取で太る原因に

ネオバターロールは1個のカロリーが高く、食べ過ぎると脂質や糖質の摂り過ぎにより太る可能性があるため、体に悪いと言われることがあります。

ネオバターロールとほかのパン・ご飯の栄養

	ネオバター ロール 1個	本仕込 バターロール 1個	食パン 6枚切 1枚	ご飯 1膳 150g
カロリー （kcal）	163	112	168	234
炭水化物 （g）	17	16.9	31.9	55.6
脂質 （g）	9.3	3.7	1.9	0.45
タンパク質 （g）	2.8	2.8	5.7	3.7
塩分 （g） ※食塩換算	0.44	0.37	0.82	0

パンやご飯は炭水化物（糖質+食物繊維）の供給源で主食になりますが、パンには食物繊維がほとんど含まれないので炭水化物量＝糖質量と考えられます。

バターロールは生地にバターを混ぜ込んで作られるので、食パンに比べて脂質が多く含まれていますね。

フジパン株式会社のネオバターロールは名前から誤解されがちですが、中に入っているのはバターじゃない、バター風味のマーガリンです。

お昼は🍙おにぎりとパン。
ネオバターロールが2個ずつの食べきりの個包装になってました！なんてお手軽に💕
この後ちょっとレンジしてから頂きます！#ハッカーズ pic.twitter.com/kGDIdVNSwb

— akky🦫💫🗻 (@akky_mam) November 17, 2022

ネオバターロールより少しカロリーが高いですが、レーズン入りのネオレーズンバターロールと黒糖風味のネオ黒糖ロールもあります。

しかしマーガリンが入っている分、同じフジパン製の本仕込バターロールと比べても脂質の含有量が多く、カロリーも高いです。

「うますぎる！」とつい6個入りを全部食べたという人もいますが、多量に食べるとカロリー・糖質・脂質の過剰摂取になります。

マーガリンが入っていないロールパンも、マーガリンやバタ―を付けて食べれば、ネオバターロールと同等のカロリー・脂質量になります。

しかしマーガリン自体が体に悪影響を及ぼすのではないかという懸念から、ネオバターロールが体に悪いと思う人もいるようです。

マーガリンからのトランス脂肪酸摂取を心配する人も

ネオバターロールはマーガリンが入っているので、トランス脂肪酸によるリスクが危惧されることも、体に悪いと言われる一因です。

確かにトランス脂肪酸は植物油脂を加工する際に発生しやすく、ショートニングやマーガリンのほか、それらを使った加工食品にも含まれます。

しかしフジパンは原材料メーカーとの取り組みにより、トランス脂肪酸の含有量を低減化した製品作りに努めているそうです。

マーガリンをやめてバターを使うという人もいますが、トランス脂肪酸は反すう動物である牛の肉や乳製品にも微量に含まれるので、バターからも摂取されます。

近年はメーカーの取り組みで、トランス脂肪酸がバターよりも少なく、ごく微量に調整されたマーガリンも増えていますよ。

WHO（世界保健機関）は、トランス脂肪酸の摂取は1日の総摂取エネルギー量の1％未満にするよう勧告しています。

日本人の場合は1日2g以下に抑える必要があるものの、2012年の食品安全委員会による調査でも、推定で平均0.3％程度の摂取でした。

パンは小麦粉のグルテンというタンパク質の性質を利用して作られるので、小麦アレルギーのある人は食べると危険な場合があります。

グルテンの摂取が気になる人は要注意

小麦に含まれるグルテンの摂取を避けなければならないようなアレルギーや疾患を持つ人にとっては、ネオバターロールは体に悪影響となる可能性があります。

小麦アレルギーは乳幼児期に発症する3大食物アレルギーのひとつで、グルテンは加熱しても変わらず原因になりえるため要注意です。

ネオバターロールに限らず、市販パンのほとんどは小麦粉を主原材料にして作られているため、通常はグルテンを含んでいます。

またグルテンは小麦粉に水を加えて練るとき、2種類のタンパク質が絡み合ってできる弾力と粘り気のある成分で、消化しにくいため胃腸の負担になることもあるようです。

ネオバターロールを食べても体にデメリットとならないために、何個食べるのが1日の適量かと注意点を確認しておきましょう。

デメリットを防ぐための注意点と1日の適量

ネオバターロールで体に悪影響が出ないようにするには、食べ過ぎないよう適量で、摂取したカロリーを消費しやすいタイミングで食べましょう。

体に悪影響が出ないようにするポイント

肥満 生活習慣病	適量を守る 食べるタイミングにも注意
トランス脂肪酸 の摂取	適量を守る 食事全体で脂質摂り過ぎに注意
グルテンの含有	適量を守る ※アレルギー・疾患のある人は 医師に要相談

ネオバターロールで脂質の摂り過ぎにならないためには、1日3個くらいまでが適量です。

成人の脂質所要量は、総摂取エネルギー量の20～25%とされています。（※3）

脂質は1gで9kcalのエネルギー量になるので、500kcal分は約55gです。

ネオバターロール1個で9.3gの脂質を摂取するので3個で27.9gとなり、1日分の半量を超えます。

また脂質が多い食事は、摂ったエネルギーを消費しきれるよう、朝食や昼食にするのがおすすめです。

同じ量でも、食べるタイミングによって悪影響の出やすさが違うので注意しましょう。

適量でデメリットを防ぎおいしく食べられるように、正しい保存方法やアレンジレシピをご紹介します。

ネオバターロールは朝食にぴったり｜正しく保存し適量で

ネオバターロールをすぐ食べないときは消費期限切れになる前に冷凍しておくと、鮮度を落とさず約2週間日持ちできます。

開封後は傷みやすくなるので、食べきれそうにない分は1個ずつラップで包んで、さらにナイロン袋やジップ付き保存袋に入れて冷凍保存しましょう。

乾燥や酸化を防ぐため、しっかりと空気を抜いておくのがポイントです。

食べるときは、中のマーガリンの風味を保つため自然解凍を推奨されているので、必要な分だけ取り出しましょう。

最近はミロも甘さ控えめに…ココアのような味で美味しい💕今朝はフジパンのネオバターロールでローストビーフとジャムをサンド🥪#朝食 #フジパン #MILO #ローストビーフ #イチゴジャム pic.twitter.com/M9zPVrGLEW

— m🌷 (@BUw6Ja92hB7HVRY) November 13, 2022

ネオバターロールを適量でしっかり満足できるよう、アレンジする方法もおすすめです。

ほかにもいろいろな食材を加えてそのままでも温めても楽しめ、1食としての栄養バランスも調整できるのでぜひ試してみてください♪

結論｜ネオバターロールは適量なら体に悪いわけではない

ネオバターロールは食べ過ぎるとカロリーや脂質・糖質の摂り過ぎになり、太るほか生活習慣病の原因になるため、摂取量に注意が必要です。

しかし適量で食べれば体に悪いわけではなく、中にマーガリンが入っているので手間無しでおいしく、いろいろにアレンジして食べられます。

冷凍すれば約2週間は鮮度を落とさず保存できるので、アレンジ例もぜひ参考にして適量でおいしく食べましょう。