【執筆者:編集部 高田ゆみ】
ゆうちょ通帳アプリは暗証番号が流出しそうで怖い・危ないと感じている人もいますが、セキュリティ面に配慮して開発されています。
web通帳は、記帳や切替が面倒だと感じられる紙通帳のデメリットを解消できるので、上手に活用したいものですよね。
そこでこの記事では、安心してゆうちょ通帳アプリを活用するために知っておきたい、以下の項目を紹介します。
ゆうちょ通帳アプリのこと
- 暗証番号流出や不正利用の危険性
- 安全性を考慮した利用方法
- 登録できず使えない場合の対処法
- 紙通帳との併用より便利なゆうちょダイレクトプラス
危険性に不安を感じている人だけでなく、登録方法がわからなくて使えないと困っている人にも役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください♪
目次
ゆうちょ通帳アプリが怖い・危ない理由|危険性と対策
ゆうちょ通帳アプリを使おうとしている人が「怖い・危ない」と感じる理由は、いくつか考えられます。
このようなリスクに備えた対策についても確認しておきましょう。
暗証番号流出の危険性
ゆうちょ通帳アプリは、初期設定でキャッシュカードの暗証番号入力が必要です。
キャッシュカードの暗証番号を入力することで、流出の危険性があるのではないかと不安を感じる人の口コミもあります。
ゆうちょの通帳繰越が一生できないのでゆうちょ通帳アプリ入れようかと思ったけど、キャッシュカードの暗証番号入れなあかんの怖すぎたのでやめた
— やまけ (@ymkeeeeeee_v) November 30, 2020
スマホの紛失・盗難で不正利用されるのではないか?と感じる人も少なくありません。
不安を感じる人がいるのは、以前に何らかの方法で暗証番号を入手した第三者が、ゆうちょ銀行口座から不正に引き出した事件が発生したからです。
不正利用に至ったのも、いくつかの原因が重なったと考えられています。
- フィッシングサイトや詐欺電話などで暗証番号が流出していた
- 口座開設時におこなう本人確認のチェック体制が甘かった
- 二段階認証システムが導入されていなかった
このような反省を踏まえ、ゆうちょ通帳アプリでは初期設定時のセキュリティ体制を強化しており、暗証番号入力後に本人確認コード入力の二段階認証を導入しています。
暗証番号入力と本人確認コードを合わせて設定することで、安全策を講じていますが、スマホを無くした際に不正送金される可能性についても確認してみましょう。
スマホ紛失・盗難による不正利用の危険性
ゆうちょ通帳アプリの主な機能は、残高確認・資産管理・送金です。
“アプリで「送金」もお手軽に”と謳っているように、簡単操作でほかの金融機関へ振込できる機能が用意されています。
参考:お得な送金手数料
ゆうちょ通帳アプリの送金手数料は、ATMや窓口よりもお得です!
ゆうちょ銀行口座あて振替:月5回まで無料・月6回目以降100円(ATMは100円、窓口は146円)
ほかの金融機関口座あて振込:165円(ATMは220円~440円、窓口は660円~880円)
悪意のある第三者がスマホを手にすると、勝手に送金されるのでは?と安全性に不安を感じるかもしれませんが、こちらも対策が講じられています。
送金手続きの際には、必ず「ゆうちょ認証アプリ」を使い指紋や顔で本人認証をおこなわなければいけません。
このように、ゆうちょ銀行アプリはセキュリティ面でもしっかり対応されているので安心して活用してみてください。
ゆうちょ通帳アプリで万が一不正利用が発生した場合は、被害の全額または一部が補償されています。ただし、利用者に過失があった場合は対象外になる場合があるため、必ず詳細を確認しておきましょう。(※1)
実際に使ってみたい人や、試してみたけど使い方がよくわからなくて困った人に役立つよくある質問と回答を紹介します。
ゆうちょ通帳アプリを使ってみたい人に役立つQ&A
ゆうちょ通帳アプリの使い方について、よくある質問と答えを確認してみましょう。
電話番号がわからなくて登録できず使えない場合のやり方
アプリを登録する際には、必ず二段階認証がおこなわれるので口座登録時の電話番号が必要です。
口座登録時に記載した電話番号が使えなくなっていたり、間違えて登録していたりすると、二段階認証ができずエラーになって使えません。
電話番号は、ゆうちょ銀行(郵便局)に設置されているATMから変更可能です。
- ATM画面の【暗証番号・電話番号変更・引出し上限額変更】のボタンをタッチ
- 通帳をATMに入れる
- 新しく変更したい電話番号を入力する
通帳を紛失してキャッシュカードしかない場合は、最寄りのゆうちょ銀行(郵便局)の窓口で相談してみてください。
ほかにも、ゆうちょダイレクトを利用中で、ゆうちょ認証アプリ(またはトークン)の利用登録をしている人は、ゆうちょダイレクトから変更可能です。
ゆうちょ通帳アプリは紙の通帳と併用できるがデメリットも
金融機関によってはweb通帳に切り替えると、従来の紙の通帳が使えなくなる例もありますよね。
Q.【Web通帳】申込後、すぐに紙の通帳に記帳ができなくなりますか?
A.はい。Web通帳(通帳不発行型)の申込後、直ちに、紙の通帳への記帳ができなくなります。引用元:よくある質問|三井住友銀行
ゆうちょ通帳アプリは従来の紙の通帳と併用できるので、記帳も可能です。
ただし、確認できる明細はアプリを登録した時点以降なので、登録した以前の明細については見れない点に注意しましょう。
「やっぱり紙の通帳は明細がいっぱいになる度に切り替えるのが面倒」と感じる場合は、完全にweb通帳だけで管理する無通帳型総合口座(ゆうちょダイレクトプラス)に切り替えすることも可能です。
複数口座を登録できるのは同一人物のみ
ゆうちょ銀行に口座がある子供の分も、同じアプリで管理できると便利に感じられる場合もありますよね。
ゆうちょ通帳アプリには2口座まで登録できますが、あくまでも同一氏名・生年月日の場合に限られます。
家族の口座については、別々に管理しましょう。
機種変更後の引き継ぎはOSで異なる
ゆうちょ通帳アプリは、正しく設定しておくと機種変更をしても明細やログイン認証を引き継げます。
ただし、引き継ぎできるのは【iPhone⇔iPhone】の場合で、【Android⇔Android】や【Android⇔iPhone】の場合は引き継げません。
- iCloudキーチェーンを有効にしてiCloudバックアップ
- iTunesのバックアップを暗号化
- iCloudキーチェーンを有効にしてクイックスタート
引き継ぎできない場合は再度インストール・登録して利用することになるので、以前の明細が確認できません。
ゆうちょ通帳アプリとゆうちょダイレクトは、残高照会や送金機能などの共通点もありますが、ゆうちょダイレクトはパソコンでも使えることや、投資信託の取引ができるなどの違いがあります。
投資信託をはじめとして、将来のために着実な資産運用をしたいと考えている人は、しっかりお金の知識を学ぶことが大切ですね。
投資信託をおこなう際には、安定した運用をおこなうファンドマネージャーを選ぶことをおすすめします。
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結論|ゆうちょ通帳アプリは怖いものではなく超便利!
- 登録時の暗証番号入力後は二段階認証を導入している
- 送金の際には本人認証が必須
- 不正利用を防ぐようにセキュリティ面を強化している
- 紙の通帳と併用できる
- 最大20年間明細を確認できるweb通帳へも切替可
ゆうちょ通帳アプリは、入出金明細や現在の残高を確認できるだけでなく、送金手続きや資産管理ができる便利なアプリです。
利便性が高い反面で怖い・危ないと不安を感じる人もいますが、セキュリティ面にも配慮されています。
正しい使い方を守っていれば、万が一不正利用があったとしても補償体制が整っているので安心して利用できますね。
紙の通帳と併用できますが、わざわざ記帳や切替が面倒に感じられる場合は、webだけで管理できるゆうちょダイレクトプラスの活用も検討してみてください。