塩蔵わかめの賞味期限｜冷凍･常温保存できる？正しい保存方法は

【執筆者：管理栄養士 浦川彩子】

塩蔵わかめの賞味期限は、未開封の場合冷蔵で3～6か月程度ですが、冷凍だと半年～1年程度日持ちします。

未開封であれば常温保存可能な商品もありますが、開封後は冷蔵・冷凍保存して劣化を防ぎましょう。

この記事では、保存方法や保存期間目安、塩抜き方法など塩蔵わかめをおいしく食べきるための情報をまとめて紹介します。

塩蔵わかめが傷む前に使い切れるか不安な人や、買ってみたものの調理方法がわからない人はぜひ参考にしてくださいね！

塩蔵わかめの賞味期限｜未開封・開封後の日持ち

塩蔵わかめの賞味期限は、冷凍保存だと半年～1年程度日持ちします。

ただ、使われる塩の量によって保存期間が変わるので、パッケージ記載の表示に従いましょう。

塩蔵わかめの未開封・開封後の賞味期限

	未開封	開封後・手作り
常温	数日～1ヶ月程度 （常温不可の 商品もあり）	NG
冷蔵	3～6ヶ月程度	1ヶ月程度
冷凍	6ヶ月～1年程度	半年程度

手作り品や開封後は常温保存せずに、冷蔵庫で1ヶ月を目安に早めに食べきってくださいね。

開封後の常温保存は劣化の原因

開封後は冷蔵庫・冷凍保存しましょう。

常温保存すると塩が溶けて水分が出て、腐りやすくなります。

未開封でも直射日光を避けた冷暗所で保管し、夏場は冷蔵保存した方が安心です。

塩漬けしてあるからといって油断すると、腐る恐れがあります。

賞味期限切れで腐るとどうなる｜臭いや変色などの異変

塩蔵わかめが賞味期限が切れで腐ると、腐敗臭や赤や茶色に変色するなどの異変が生じます。

賞味期限切れになった塩蔵わかめの見分け方

	腐っていて 食べられない	食べられる 可能性がある
見た目 変色	・溶けてドロドロしている ・赤や茶色へ変色	ー
臭い 匂い におい	明らかに腐った臭い	磯臭い
味 食感 触感など	・戻す前からヌルヌル している ・糸を引くような粘り ・弾力がない	戻した後に ぬめりがある

塩蔵わかめは加熱済なので、通常は緑色をしています。

ただし、塩が溶けて劣化すると茶色く変色して異臭を放ちます。

磯臭さではなく、明らかに腐った臭いがする場合は無理して食べずに処分しましょう。

戻した後のぬめりはわかめに含まれる水溶性食物繊維なので、見た目や臭いを確認して問題なければ食べても大丈夫です。（※2）

塩蔵わかめは正しく保存すると、長く楽しむことが出来ますよ。

塩蔵わかめの正しい保存方法と保存期間目安

塩蔵わかめは戻す前・戻した後どちらの状態でも保存可能です。

ただし、日持ちさせたい場合は塩蔵のまま保存すると良いでしょう。

塩蔵わかめの正しい保存方法と保存期間目安

	戻す前	戻した後
常温	NG
冷蔵	・保存袋や保存容器 に入れ密封 ・日持ちは1ヶ月程度	・保存容器に入れて密封 ・日持ちは2日程度
冷凍	・保存袋や保存容器 に入れ密封 ・日持ちは半年程度	・小分けしてラップに 包み保存袋で密封 ・日持ちは3～4週間

すぐに使いたい場合は、まとめて戻した後に保存するのがおすすめです。

おいしく食べるための塩抜き方法や戻し方を解説

塩蔵わかめは食べる前に塩抜きが必要で、水に浸けるだけで簡単に戻ります。

塩蔵わかめは湯通ししてあるものがほとんどなので、戻した後そのまま使えます。

加熱のし過ぎや、水に浸ける時間が長いと、歯ごたえがなくなってしまうので注意してください。

ただ、身体に良いからといって食べすぎると下痢や腹痛を引き起こす恐れがあるので、ほどほどにしましょうね。

戻した後も冷凍すれば保存期間が延びます。

日持ちさせるなら冷凍保存がおすすめ

冷凍保存すると戻す前は半年程度、戻した後は3～4週間程度日持ちします。

塩蔵状態であれば冷凍してもカチカチにならず取り出しやすいですよ。

戻した後は小分けしてから冷凍します。

使う際は、そのまま鍋に入れて加熱するか、水に浸してから絞って水気を切りましょう。

日持ちさせたい期間に合わせて、保存状態を選択して最後まで安全に食べきりましょう。

結論｜塩蔵わかめは冷凍保存で賞味期限を延ばす

開封後の塩蔵わかめは冷蔵で1ヶ月程度、冷凍で半年程度を目安に食べきり、常温保存は劣化の原因になるので避けましょう。

戻す前・戻した後どちらの状態も、日持ちさせるなら冷凍保存がおすすめです。

おいしく食べるポイントは、塩抜きに時間をかけすぎないことと加熱しすぎないことです。

ミネラル豊富でヘルシーなわかめをおいしく食べきりましょう！