【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
ベビーパウダーはデリケートな肌を持つ赤ちゃんだけでなく敏感肌の大人でも使えますが、使い方を間違えると肌荒れや毛穴の詰まりを引き起こします。
しかし、正しく使用すれば肌トラブルを予防できると考えられています。
そこで今回、ベビーパウダーがなぜ肌に悪いと言われているのか、その安全性や成分について詳しく紹介します。
ベビーパウダーのこと
- 肌に悪いといわれる理由
- 化粧品として使った場合の危険性
- 本来の目的
- 肌以外の活用法とは
「素肌美人になりたい」といった理由からベビーパウダーを使っている人は、この機会に使い方を再度見直してみてください。
目次
ベビーパウダーは肌に悪い?化粧として使った場合の危険性
ベビーパウダーの使い方を間違えると、毛穴詰まりや肌荒れ、ニキビのような肌トラブルを引き起こす可能性があります。
つけすぎ | ・毛穴詰まり ・肌荒れ ・ニキビ |
肌の状態が悪い | |
脂性肌 | 雑菌が繁殖 |
そもそも敏感肌用・赤ちゃん用に作られているため、いっけん誰が使っても肌に悪い影響は出なさそうですが、そうとは限りません。
では、ベビーパウダーに含まれる成分が関係しているのでしょうか。
コーンスターチやタルクなどの安全性や効果について
ベビーパウダーはコーンスターチやタルクのような成分が主成分です。
成分 | 働き | |
---|---|---|
コーンスターチ | とうもろこしの デンプン (デントコーン・ ワキシーコーン) |
【料理で】 ・プリンを固める ・とろみをつける |
【化粧品で】 ・肌を保護 ・粘り気 ・細かい粒子 によって肌をケア |
||
タルク | 滑石片岩 (天然の鉱物) |
【化粧品で】 ・肌にぴったり付く ・適切な濃度に調節 ・弾力性 |
【医薬品で】 ・光沢 ・コーティング ・粘着増強 |
コーンスターチは料理にも使われる自然由来の成分なので、肌への影響や環境破壊が注目されている化学物質入りの化粧品と比較して、安全性の高いと考えられますね。
コーンスターチと片栗粉はよく間違えやすい成分なので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
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いっぽうタルクは天然の鉱物を細かくしたもので、過去に発がん性のあるアスベストを含めて作られたことがありましたが、現在では重量0.1%を超える量の含有を禁止しています。(※1)
たとえば、ピジョンのベビーパウダーであれば「天然鉱物中の石綿含有率の分析方法」や「タルクの品質管理について」に基づいて品質検査・管理をおこなっています。
安全性の高い成分といって問題ないでしょう。
ただ、安全性に問題なくても、使い方を間違えれば肌荒れといったデメリットを引き起こすので注意が必要です。
毛穴が詰まる?肌荒れや顔や背中のニキビなどのデメリットあり
ベビーパウダーによる肌への悪影響は、つけすぎのような使用方法の間違い以外に、その時やもともとの肌の状態・性質が原因で起こることがあります。
- 肌の調子が悪い時
- ニキビができている時
- もともと脂性肌の人
毛穴に皮脂や老廃物、ほこりが溜まっている状態で上からベビーパウダーをつけると、さらに毛穴を塞いでしまうことになります。
「ニキビが減ってきたタイミングならつけても大丈夫」とは言い切れないので、やめた方がいいでしょう。
治りが遅くなる可能性も考えられます。
日頃からベビーパウダーを使っている人も、肌の状態によってつけるつけない日を判断するようにしましょうね。
またベビーパウダーによる悪い影響は、肌だけではなく体に及ぶ可能性もあります。
ベビーパウダーの吸い込みで体に悪い影響が出る危険性がある
ベビーパウダーの使用によって影響が出るのは肌だけではなく、たとえば大量に吸引すると、呼吸困難に陥る危険性があります。
そもそもベビーパウダーは赤ちゃんに使用しても大丈夫な成分配合なので、子供の近くで使うことに何の躊躇いもないでしょう。
しかし、パウダーをこぼしたり大量に肌につけてしまったりした時は、近くにいる子供だけでなく自分自身も注意しなければなりません。
大人も要注意!飲み込んだ場合の対処法
誤ってベビーパウダーを食べたり吸い込んだりした場合は、下記の対処法を実施してください。
食べた | 水か牛乳を飲む |
---|---|
吸い込んだ | 咳が続くようであれば病院を受診する |
食用にも使われるコーンスターチやタルクを主成分としているので、中毒やアレルギーを起こすことはほとんどないと考えられていますが、商品によって含有成分は異なるので、一概に食べても安全とは言い切れません。
粉がなるべく舞わないように、少量ずつ肌につけましょう。
正しく使ったときに期待できるメリットや、肌以外への活用法も知っておけば上手に使いこなせますね。
ベビーパウダー本来の役割とは!保湿効果もあり?
ベビーパウダーは使い方を間違えると肌に悪い影響が出る可能性がありますが、正しく使用すれば下記のようなメリットが得られます。
- サラサラ感を保ってくれる
- 汗を吸収してくれる
- 摩擦を軽減してくれる
- 敏感肌の人でも使用できる
そもそもベビーパウダーは、赤ちゃんの肌の保湿やおむつの蒸れによってできるあせも予防が目的です。
一概に全ての商品が同じ成分で作られているとは言い切れませんが、成分のほとんどが赤ちゃんでも使える優しい成分です。
正しい使い方や使うタイミングについて
ベビーパウダーは保湿や摩擦軽減効果が期待されているので、下記のようなタイミングで使用するのをおすすめします。
- お風呂上り
- 毛剃り前
- スポーツの前後
- メイクの仕上げ
使い方は簡単で、とにかくサッとつけることがポイントです。
たとえば、メイクの仕上げであればテカリが気になるTゾーンに乗せるイメージでつけましょう。
化粧下地→(コンシーラー)→ベビーパウダー→パウダーファンデーションの順番で使うといいですよ。
そういえばベビーパウダーも使いきりました✨
ピジョンの缶だけど、途中シッカロールも入れてめちゃくちゃ長年使っていた💦
ベースとパウダーファンデの間に挟む粉にしてました。何ていうのだろうこの役割のことを(笑)でも必須なの…。
紅茶の香りとかあるので次はそれ買ってみたいな☺️☕ pic.twitter.com/HjRbDJhmZv— ぷな (@punacos) December 1, 2022
さらに、ベビーパウダーは肌以外にも使えるのです。
肌以外にも使える万能ベビーパウダー
実は、ベビーパウダーは肌以外にも髪の毛・眉毛・リップにも使えるのです。
髪の毛 | ・湿気対策 ・ベタつき予防 ・静電気対策 ・ドライシャンプー |
---|---|
眉毛 | 眉メイク崩れ防止 |
リップ | ・色持ち効果 ・マット質感 |
洗顔 | スクラブ効果 |
眉毛やリップに使用する場合、いつも通り化粧した後にベビーパウダーを少量つけるだけでOK。
油分を吸収することで、色の長持ち効果やマットな質感を出してくれます。
また、洗顔に混ぜることで殺菌効果も期待できます。
美顔に効果的な洗顔方法♡
泡立てた洗顔料にベビーパウダーを2つまみ混ぜて洗顔する
洗顔後の顔に牛乳とベビーパウダーを混ぜたものを塗って10分待つ
10分経ったら水だけで洗い流して拭く
その後化粧水や乳液ではなくベビーパウダーを顔全体につけて完了!あとはそのまま寝てもok♡— 目指せ美女子 (@try_1r1o0s4e) December 7, 2022
よく「夜化粧したまま寝るのはだめ」と聞きますが、ベビーパウダーなら風呂上りに付けたクリームのベタつき防止にもなるようです。
ぜひ、肌だけでなく髪の毛やリップにも試してみてくださいね。
結論|ベビーパウダーは正しく使えば肌に悪い影響は出ない
- 使い方を間違えると肌荒れにつながるおそれがある
- ニキビがある時や肌の調子が悪い時は使用を控える
- コーンスターチやタルクは安全性の高い成分なので問題ない
- 保湿や摩擦軽減目的で使用
- 髪の毛・眉毛などにも使用できる
ベビーパウダーはつけすぎたり脂性肌の人が使用したりすると、肌荒れやニキビになる可能性があります。
しかし、そもそも赤ちゃんに使える安全性の高い成分が含まれているので、正しく使用すれば問題ありません。
肌の調子の良い時に少量だけつけるのを覚えておきましょう。
また、肌以外にも髪の毛やリップにも使えるので、これまでベビーパウダーを使っていた人もまだ使ったことない人もいろいろ試してみてください。