【執筆者:ヨセミテ編集部】
全く怒らない人は育ちがいい説がありますが、あまり怒らない人かどうかは周りの環境に影響される部分が大きいので、その説は正しいのかもしれません。
すぐに怒る人や静かに怒る人の特徴で、周りに怒りっぽい人が多い・心に余裕がないなどがあげられます。
怒りやすい人からみると、イライラしない人はなぜ怒らないのか、その理由や心理を知りたいですよね。
そこで本記事では、怒らない人の特徴をメインに、怒れない人やすぐ怒る人について以下項目に沿ってまとめます。
怒らない人の育ち
- 怒らない心理と特徴
- 怒れない人との違い
- すぐ怒る人の理由
- イライラしやすい・怒りっぽいを改善する方法
短気な人は頭が悪いといわれる場合もありますが、そういうわけではなく病気の可能性もあります。
本記事を読んで怒りの改善方法をチェックしてみてください。
目次
怒らない人は育ちがいい説|周りの環境が大きく影響
あまり怒らない人は、穏やかな環境やのびのびとした環境などで育った場合が多く、育ちがいい可能性が高いです。
どんな考えの人があまり怒らないのか、その特徴について見ていきましょう。
- ポジティブ
- 笑顔が多い
- 精神的余裕
- なにかあった時に自分自身を振り返る
- 平均値や他人と自分を比較しすぎない
上記リストを見ると、前向きな考えを持っている人が、あまり怒らない人の心理といえますね。
全く怒らない人は精神的余裕があり感情をコントロールできる
怒らない人は精神が落ち着いており、心に余裕があるため、感情をうまくコントロールできる場合が多いです。
コントロールできる理由に、成長過程で怒りっぽい人が周りにいない・適度に怒られて感情のコントロール方法を知っているなど、育った環境の影響があげられます。
ほかにも、毎日笑顔を心がけている人は、セロトニンとドーパミンという体内物質が多く分泌され、前向きな思考をつくりあげ、気持ちが安定するとされているのです。
脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする。
引用元:セロトニン(せろとにん)e-ヘルスネット(厚生労働省)
神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている。
引用元:ドパミン(どぱみん)e-ヘルスネット(厚生労働省)
セロトニンは心に余裕を持たせるために必要な物質で、不足すると精神バランスがくずれてイライラしやすくなります。
前向きな思考になると、他人の行動も善意的に受け止めたり、なにかあった時に人のせいにしなかったり、自分自身で問題解決ができるので、イライラが減りそうですね。
怒らない人の中には「怒らない」ではなく、「怒れない」人もいるのでその理由と違いも見てみましょう。
なぜか怒れない人の特徴|いい人でいたいから
世の中には怒りたくても怒れない人がおり、他人から見ると怒らない人との区別がつきません。
その違いを知る前に、怒れない人あるあるの理由をチェックしましょう。
- 周りから怒らない人だと思われたい
- 怒っても仕方がないと思っている
- 怖い人と思われたくない
- 怒り方がわからない
- 怒る行為が恥ずかしいと思う
周りの目が気になって、怒りたいのに怒れない人がいるようですね。
先ほど紹介した怒らない人との違いは、自分自身で解決・納得して怒らない選択をしているか、他人からの見られ方が気になって、怒る気持ちを抑えているかの違いを感じます。
怒るの自体は一概に悪いとはいえませんが、必要に応じた感情表現の選択が大切です。
怒り過ぎてしまう人の中には、病気をかかえている場合もあります。
すぐ怒る人は頭が悪いわけではない|うつ病の可能性も
すぐ怒る人は頭が悪いと思う人もいますが、そうではありません。
きれやすい人には、以下の原因があるようです。
原因 | 影響 |
---|---|
周りの影響 | 怒りっぽい人が周りにいると 怒りやすい性格になる |
甘やかされて育った | 幼少期に怒られないで育った人は 前頭葉が発達せず、 怒りの感情をコントロールできなくなる |
人の言葉や行動を 悪く解釈する |
自分自身が否定されたと感じ、 精神的余裕がなくなる |
自分に自信がない | 欠点を指摘されるのを恐れて 怒りで防御してしまう |
また、怒りっぽい原因が病気の可能性もあります。
- うつ病
- 双極性障害(躁うつ病)
- 統合失調症
- 強迫性障害(OCD)
- パーソナリティ障害
- 月経前症候群(PMS)
自分自身を振り返ってみて、心配な場合は病院を受診するのも良いかもしれませんが、自分自身で怒りっぽい性格を改善できる場合もあります。
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イライラしない人になるには感情をコントロールしよう
怒らない人になるには、自分で感情をコントロールする方法を学ぶと良いです。
- アンガーマネジメントを学ぶ
- 体内の精神安定物質を分泌させる
- 規則正しい生活をしてストレスを減らす
アンガーマネジメントは怒りの感情と上手につきあっていくための、心理トレーニングをいいます。
研修や講座もあり、現在では一般的になっているようです。
キレる人や静かに怒る人から脱却する方法|アンガーマネジメント
アンガーマネジメントによる心理トレーニングをすると、他人との違いを受け入れ、怒りの感情を上手にコントロールできるようになります。
メディアでも紹介されており、広く知られているのがわかりますね。
怒りのタイプは複数あり、以下に簡単にまとめました。
タイプ | 特徴の例 |
---|---|
公明正大 | ・正義感が人一倍強い ・ルールや道徳から外れたら怒る |
博学多才 | ・完璧主義で自分・他人に厳しい ・優柔不断な人に怒りを感じやすい |
威風堂々 | ・自尊心が高い ・周りからネガティブの評価を受けると ストレスを感じやすい |
天真爛漫 | ・行動力がある ・意思疎通が苦手な人に怒りやすい |
外柔内剛 | ・自分の意見や意思に固執 ・意見や価値観が合わないと ストレスを感じやすい |
用心堅固 | ・まじめな性格 ・自分の領域に入られると怒りやすい |
アンガーマネジメントによる効果は、たくさんあります。
- ストレスの緩和
- スムーズなコミュニケーションがとれる
- 視野が広くなる
- 生産性が向上する
- マネジメントに活用できる
ほかにも子育てに役立つという意見もあるようです。
アンガーマネジメントを実践すると、自分の怒りの原因を知ることができ改善することで、イライラも少なくなり、子供とのコニュニケーションが良好になります。『怒ってしまった自己嫌悪』もなくなります。
お子さんとの関係についてツイートしてきましたが、社会人としても使えるスキルです。#子育て pic.twitter.com/wmmxWhcqoE— あやね@シンママの子育てSOS (@sinmamasos) January 30, 2023
さまざまなメリットがあるので、怒りの沸点が低いのを改善したい人は、アンガーマネジメントの講習受講や、本を読んでみると良いですね。
あとは、生活リズムを整えて精神を安定させるのも有効的です。
セロトニンの分泌を増やし精神を安定させる
セロトニンは脳内に良いアプローチをし、ストレスを減らす働きが期待される物質です。
不足すると、精神バランスを崩して不安やうつ・パニック障害などの症状を引き起こす心配があります。(※1)
分泌が安定すると、メンタルの不調を改善できるので、つぎの行動を意識してみてください。
- 日光を浴びる
- 適度な運動をする
- 睡眠をとる
- 人と関わるのを意識する
- セロトニンの合成に必要なトリプトファンを食事から摂取 (かつお、まぐろ、チーズ、牛乳、納豆、豆腐、ナッツ、バナナなど)
試しやすいものから取り入れ、気持ちが落ち着けば、感情もうまくコントロールできるようになり、周囲と上手に付き合っていけそうです。
結論|怒らない人は育ちがいい場合が多い|すぐ怒る人も改善可能
- 周りの環境が大きく影響
- 精神的余裕があるのでポジティブ思考で感情をコントロールできる
- 怒りっぽい人は病気の可能性も
- アンガーマネジメントで怒り体質を変えられる
- セロトニン分泌で心の不調を改善
怒らない人は育ちが良く、穏やかな人の印象がありますが、周りの環境の影響が大きいようです。
すぐ怒る人やイライラしやすい人でも、アンガーマネジメントを取り入れて、体内の精神安定物質であるセロトニンの分泌を促すと怒りっぽい性格を改善できます。
自分自身の怒りの原因としっかり向き合って、上手に感情をコントロールできるようになると良いですね。