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食材・料理のQ&A

カンジャンセウは食中毒に要注意?寄生虫がいるって本当なの?

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料理・食材
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カンジャンセウ 食中毒

【執筆:ヨセミテ編集部】

カンジャンセウとはエビを醤油ベースのタレに漬け込んだ韓国料理のことですが、SNSをチェックすると食中毒食あたりに見舞われた人もいるようです。

飲食店だけでなく自宅でも比較的作りやすい料理ですが、生ものであり衛生面には注意が必要でしょう。

「エビに寄生虫はいるの?」「カンジャンケジャン・ヤンニョムケジャンの方があたる?」等のカンジャンセウから連想されやすい疑問も含めてまとめています。

この記事を読むとわかる!
カンジャンセウ のこと
  • 実際の口コミ
  • 寄生虫はエビ同様にカニも心配
  • アニサキスはいるのか
  • エビの選び方や人気レシピ

自宅で作る際の注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

   

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 カンジャンセウで気を付けたい食中毒とは

カンジャンセウ 食中毒

「カンジャン」は韓国しょうゆのことを指し「セウ」はエビを指します。

生の状態で漬ける為、加熱調理よりも微生物の汚染リスクは高いことが考えられますが、まず衛生管理が徹底されている飲食店であれば食中毒は起こさないはずです。

自宅で作る場合でも生食用のエビを購入すれば、概ね心配は要りません。

ただ、エビを介した食中毒と関係を持ちやすい微生物について知っておくと安心ですね。

エビと関係性がある主な微生物や食中毒菌
名称 備考
腸炎ビブリオ
(細菌)
海水中に存在する好塩菌
魚介類の生食が原因になりやすい
種類によっては敗血症の事例も
(※1)
コレラ菌
(細菌)
汚染水や海産物などを介する
毒素を作り出す種類もある
ウエステルマン
肺吸虫
(寄生虫)
カニやイノシシが主な宿主
中間宿主として淡水・汽水産の
エビも指摘されている
クドア・セプテンプン
クタータ
(寄生虫)
ヒラメや馬肉が主な宿主
ほかエビ、マグロなどにも
寄生する

ウェステルマン肺吸虫:第 1 中間宿主はカワニナ(淡水産の貝)。第 2 中間宿主は、倍体型が主として 3 モクズガニ、2 倍体型がサワガニである。一部の地域ではアメリカザリガニも第 2 中間宿主となっている。国外でも、それぞれの地域でこれらに近似した淡水産・汽水産のカニやエビ類が固有の第 2 中間宿主となっている。

引用元:食品により媒介される感染症等に関する文献調査

「宿主」について

寄生虫には成長の過程で宿主が変化するものがあり、幼生が寄生する宿主を中間宿主、成体が寄生する宿主を終宿主と言い分けています。中間宿主の中でも成長の初期に寄生するものを第一中間宿主、後期に寄生するものを第二中間宿主と呼びます。

ウエステルマン肺吸虫という単語は聞きなれない人もいるかもしれませんが、生のカニやエビを扱う人は特に知っておくべき寄生虫の1つでしょう。

カンジャンセウと同様に有名な「カンジャンケジャン」「ヤンニョムケジャン」が好きな人も要チェックですよ。

 カンジャンケジャンやヤンニョムケジャンでもあたる可能性が

「ケジャン」とは韓国語で「カニ」を指します。

カンジャンセウ同様に醤油ベースで漬けこんだ「カンジャンケジャン」韓国風の合わせ調味料で漬けこんだ「ヤンニョムケジャン」では、生のカニ(主にワタリガニ)をそれぞれ漬けダレで熟成させた料理であり、こちらも韓国グルメとして有名です。

ただ生カニはウエステルマン肺吸虫の宿主となりやすく、厳重な衛生管理が必要です。

 2004年には日本でもモズクガニを介したウエステルマン肺吸虫による集団食中毒が起きています。(※2)

実際の口コミでも「食べてみたいけど、少し怖い」といった声が挙がっていました。

どちらの人も詳細や原因は不明ですが、当たってしまったようです。

いずれも生ものは加熱調理よりリスクが高い為、胃腸や体調が優れないときは避けた方が無難かもしれませんね。

とはいえ、トロトロの「生」ならではの食感は絶品のようです♪

体調との相談、また飲食店で食べる際は下調べをしてから行くと安心です。

衛生管理が徹底されている飲食店では、ほかの微生物含め食中毒予防の下処理がされているはずです。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
ウエステルマン肺吸虫は冷凍すると感染予防に有効という研究結果が発表されていますよ。(※3)

ちなみに、海産物の生食でニュースに取り上げられることが多いアニサキスについても「絶対安心」とは言えないようです。

アニサキスは寄生しないと言われるが絶対安心ではない

アニサキスとは、海に潜む寄生虫の1つであり白色で糸のような形状をしています。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
目視でも確認できますよ。

サバやアジ、イカ等の魚介類の生食が原因となり食中毒(アニサキス症)を起こすことがあります。(※4)

エビやカニ、貝類にアニサキスは寄生しないと言われていますがこちらも「絶対安心」とは言えず、寄生された魚類をエビらがエサとして食べるケースもあります。

いずれにしろ、アニサキスだけでなくほかの微生物に汚染されているリスクは払拭できない為、生ものの扱いは慎重になるべきでしょう。

特に自宅で作る際は、購入時・調理と気を付けたいですね。

 

 カンジャンセウを自宅でおいしく安全に作るなら

カンジャンセウ 寄生虫

カンジャンケジャン(カニ)とは違い、エビはスーパーでも比較的手軽に購入できる食材であり、自宅で作る人も多いようです。

カンジャンセウを作るなら
  • 赤エビ
  • バナエイエビ
  • ブラックタイガー
  • 車エビ  等
    ※必ず生食用を購入
カンジャンセウの人気レシピ

Cpicon 韓国料理 カンジャンセウ♪ by ヘウン
自宅にある調味料で簡単漬けるだけレシピです♪

辛いのが好きな人はコチュジャンを加えたり、もっと手軽に作りたい人は焼肉のタレに漬け込む等、アレンジも楽しいですよ♪

二次汚染に注意

調理時は衛生面に注意しましょう。食材だけでなく、手や調理器具を介して食中毒が起こる可能性があります。(二次汚染)
・手や調理器具は常に清潔に
・スポンジは綺麗なものを使用
・生食と加熱用ではまな板や調理器具を使い分ける
食品用アルコールスプレーもあると重宝します。

購入時は必ず生食できるエビかどうか、鮮度も合わせて確認してください。

 「生食用」と「生海老」の履き違えに注意

スーパーでは「刺身用」「加熱用」と記載されているケースもありますが、中には「生海老」のように、若干ややこしい表記がされていることもあります。

その場合「加熱されていない状態」で、生食用という意味ではない可能性があるので注意してくださいね。

必ずパッケージを確認してくださいね。

エビの鮮度ではこちらの記事も参考になります。

カンジャンケジャンやカンジャンセウは「ご飯泥棒」と呼ばれる程、ご飯との相性抜群な1品です。

おいしく安全に作る為にも、購入時や調理中の衛生面は徹底しましょう。

 

 結論 | カンジャンセウは衛生面に注意すれば概ね心配は無用

カンジャンセウ のまとめ
  • エビには複数の微生物による汚染リスクがある
  • 衛生管理が厳重な飲食店を選ぶ
  • 自宅では必ず「生食用」を
  • 胃腸・体調が優れない際は慎重に
  • 自宅でも手軽に作りやすい料理

ご飯泥棒と呼ばれる程の料理であり「一度は食べてみたい!」と気になる人も多いかもしれません。

自宅でも簡単に作れる料理でもあるので、衛生面に気を付けながら韓国グルメを楽しんでくださいね♪

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