スジエビはとても飼育しやすいので、気軽に自宅で楽しめるアクアリウムにも最適な生き物ですが、正しい飼育方法を守らなければ長生きしてくれません。
そこで今回は、初めて飼う方にもわかりやすいスジエビの飼育方法などを以下の項目でわかりやすくまとめました!
- スジエビの特徴と飼育方法とは
- スジエビを手に入れる方法とは
- スジエビを複数飼育するための必須アイテムとは
- スジエビを長生きさせるための注意点
- スジエビを繁殖させる方法とは
私は生き物が大好きで、これまでいろんな生き物を飼ってきました。
犬、ウサギ、ハムスター、金魚、ヤモリ、ウーパールーパー、ハト、インコ、その他虫や爬虫類など、そりゃあもう沢山!
この記事を読んでくれているあなたは今スジエビを飼ってみようかどうしようか・・・と悩んでいることでしょう。
スジエビは私も飼ったことがありますが、これまでいろんな生き物を飼った中でもスジエビはとても飼いやすかったです。
お手軽で可愛いし、見てて飽きないので私としてもオススメですよ!
ということで、スジエビの特徴や飼育方法を詳しく解説していきましょう。
この記事を最後まで読み終えたあなたは、今より一層スジエビを飼ってみたくなるはずなので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
スジエビってどんなエビ?特徴と飼育方法を詳しく解説!
そもそもスジエビってどんなエビなのでしょうか。
長生きしてもらうためにも、スジエビの特徴や正しい飼育方法をしっかり学んでおくことが大切ですね。
まずはスジエビの特徴や飼育方法から確認していきましょう!
スジエビの特徴
スジエビは体が透明で、体の横の部分に黒褐色の筋模様があり、体長は35〜50mmです。
テナガエビ科の一種で沖縄以外の全国各地の淡水域で見ることができ、地域によって「モエビ」や「川エビ」とも呼ばれています。
スジエビとよく似たエビの見分け方
スジエビの身体的な特徴として
- 体が透明
- 筋模様がある
- 目が飛び出ている
が挙げられますが、実はこの特徴とよく似たエビとして「ヌカエビ」「テナガエビ」「ヒラテテナガエビ」「ミナミテナガエビ」などが存在しています。
スジエビとよく似たエビとは見分けがつきにくいですが、以下の身体的特徴を確認してください。
- 手が鼻先より長くて先がハサミのように割れている⇒ヌカエビではない。スジエビを含むテナガエビ科だと考えられる
- ヒゲ(触覚)が白い⇒スジエビの可能性が高い
- 関節がオレンジ(黄色)っぽい⇒スジエビの可能性が高い。テナガエビも子供も同様なので注意
スジエビは育つ環境によって2種類存在する!
スジエビは生育環境によって「陸封型」と「両側回遊型」の2種類存在しているそうです。
陸封型とは、生まれた淡水域で一生を過ごす種類なので、水槽での飼育や繁殖が可能なタイプです。
両側回遊型とは、川で生まれた幼生が海に降って育つ種類なので、もし卵がかえっても本来育つはずの海水が存在していないため成長できません。
そこのため、両側回遊型のスジエビを淡水水槽での繁殖させるのは難しいと言えます。
野生のスジエビを捕まえてきて飼育する場合には、スジエビには育てやすいタイプと育てにくいタイプが存在することを覚えておきましょう!
スジエビの正しい飼育方法
スジエビを飼育する水槽の大きさは、あまり大きくなくても良く、水量1リットルにつき1匹~2匹飼育するのが目安です。
スジエビのエサは肉食なので、昆虫やミミズ、弱った魚などを捕まえて食べます。
水槽で飼育する場合は市販のエビや小魚用のエサがおすすめで、私は金魚のエサを与えていました。
冬にはあまりエサを食べなくなるので、与えすぎには注意しましょう。
なお、基本的に水槽の苔は食べないので、スジエビを水槽の掃除要員として飼育するのはおすすめしません。
スジエビを飼育する水槽の環境としては、温度管理と水質に気をつけましょう。
特に冬は室温が下がると水温も下がりすぎることが考えられますので、最低でもだいたい10度くらいを保てるようにしてください。
水質が悪くなるのも良くないので、1~2週に1回程度は3分の1くらいの水換えを行うのがおすすめです。
スジエビと他の生き物の混泳は要注意!
スジエビは見かけによらず凶暴です。
以前、無知だった私はスジエビをメダカと一緒の水槽に入れて飼育していたんです。
そしたらある時、エビ達が嬉しそうにメダカをムシャムシャモグモグ食べてしまっていたことがありました(涙)
スジエビもお腹がしっかり満たされていれば生き物を食べないと言われていますが、お腹が空くと弱っている仲間も食べてしまうことがあるそうです。
スジエビとメダカや金魚など他の小魚との混泳には注意が必要です。
スジエビの特徴や飼育方法はわかりましたが、肝心のスジエビはどこで手に入れたら良いのでしょうか。
購入できるお店などを詳しく紹介します。
スジエビはどこで手に入る? 購入できる場所は?
スジエビは飼育しやすい生き物ですが、どこで手に入れることができるのでしょうか?
実は、スジエビは意外と手に入りやすい生き物で、購入するか、野生のスジエビを捕まえる方法があります。
ペットショップ・釣具店
スジエビはペットショップでも取り扱っている場合があります。
魚類コーナーがあるペットショップで販売されている場合がありますのでぜひ覗いてみてください。
また、釣り具店ではスジエビが魚の餌として安く売られている場合があります。
ひょっとしたらエサになるはずだったスジエビを、ペットとして大切に可愛がってあげるのも感慨深いものがありますね。
ただし、釣具屋で販売されているスジエビは、淡水で暮らす「陸封型」と海水でもクラス「両側回遊型」のどちらなのかわからない場合があります。
釣具屋さんに聞いてみてもよくわからない場合は、長期の飼育には適さない場合があるので注意しましょう。
ネット通販
ネット通販ではスジエビが10匹1,000円程で売られています。
ただし、スジエビは弱い生き物なので、購入する際は配送中にトラブルが起きる可能性が有ることを頭に入れておいた方が良いでしょう。
川や池、沼
スジエビは沖縄以外の全国各地にある川や池、沼で捕獲することも可能です。
ただし、野生のスジエビは「陸封型」と「両側回遊型」の区別がつかないため、水槽での飼育が難しい場合があります。
海から遠く離れた川や池などで捕獲した場合は淡水で育つタイプだと考えられます。
このように、スジエビを手に入れる方法はいろいろあることがわかりましたね!
次章では、もしスジエビを1~2匹ではなく、10匹以上の多頭飼いをして本格的なアクアリウムを楽しみたいという場合に揃えておきたいアイテムを紹介します。
スジエビを多頭飼いしたい!10匹以上飼うための必須アイテムはコレだ!
スジエビを飼いたいけど、1匹や2匹なら寂しそうなのでたくさん飼育したい!という場合は、快適な飼育環境を整えられるアイテムを揃えておくのがおすすめです。
多頭飼いは繁殖の楽しみもありますし、観察しているととてもカワイイので私もおすすめの飼育方法ですよ!
スジエビを10匹以上飼う場合には何が必要なのか、必須アイテムを紹介します。
水槽
水槽は45cm規格水槽を用意するのがおすすめです。
30cm未満などは10匹以上の多頭飼いには少し狭いかなという印象を受けるので、あまり狭すぎないものを選びましょう。
スジエビは動きが活発で水槽から飛び出してしまう場合があるので、必ず水槽に蓋をしてください。
ろ過装置
ろ過装置は水質維持のために使用しましょう。
パワーの強いろ過装置は水槽内に水流を起こし、ろ過装置にエビが吸い込まれてしまうというリスクがあるので、「メダカ用」「小エビ用」の装置を使用しましょう。
また、ろ過装置に吸い込まれるリスクを減らすため、荒い目のスポンジフィルターを吸い込み口にセットすると良いでしょう。
エアーポンプ
飼育しているスジエビはもちろん、水中のバクテリアが酸素を必要としているため酸欠にならないためにもポンプで酸素を循環させてあげましょう。
底砂
水質の安定、インテリア性UP、スジエビが過ごしやすくするために必要です。
水草、流木
隠れ家になるため、水草や流木があるとスジエビが喜びます。
ペットショップに行くと、お洒落な水槽や色とりどりの水草、流木の代わりに可愛いオブジェなども有ります。
水槽の中のインテリアに凝ってみるのも楽しいですよ!
カルキ抜き
スジエビはとても敏感なので、水道水を使用する際には必ずカルキ抜き(塩素除去)をしましょう。
ペットボトルで販売している水や浄水した水はカルキ抜きをしなくてもOK!
スジエビだけを飼育するのではなく、メダカなどの他の生き物と多頭飼いするのは要注意です。
健康な大人のメダカはスジエビに食べられる心配はないのですが、稚魚や卵は食べられてしまう可能性があるので一緒にしないようにしましょう。
スジエビを飼う際には以上のことに注意してくださいね!出来る限り、整った環境で飼育してあげて下さい。
必須アイテムはペットショップに行けば手軽に手に入るものばかりです。
分からないことがあれば遠慮せず、店員さんに相談してみてください。
スジエビを飼育するからには、長生きしてもらいたいものですよね。
できるだけ元気な状態で飼育するにはどんなことに気をつけなければいけないのか次章で紹介します。
長生きさせるために!飼育するにあたっての注意ポイント
生き物を飼うにあたって一番大切なこと…それは、その子の一生をきちんと最後まで真っ当させてあげることです。
スジエビだってそう。短い期間しか生きることが出来ないからこそ、最後まで元気に生き抜いてほしいものです!
スジエビの寿命は大体1年程といわれています。
そんなスジエビを長生きさせるために、飼育するにあたっての注意ポイントをいくつかあげていきます。
エサの与え方の注意点
餌を与えるタイミングは、いつ与えてもOKです。
常に与えるのは難しいので人間と同じタイミングの朝、昼、晩の3回に分けて与えるようにすると忘れなくて良いですよ!
給餌の注意点は与えすぎないことです。
食べ切れない量の餌を水槽に入れると、食べ残した餌が劣化し、水質を悪化させてしまうことになります。
必ず食べ残した餌はすぐに取り除いて下さい。
適量はどのくらいなのか見極めるのは難しいと思いますので、最初はごく少量から様子を見ながら調整しましょう。
もし食べ残しがあるようなら与えすぎなので、次回から量を減らすようにしてください。
多頭飼いの注意点
本格的なアクアリウムにしたい方は、多頭飼いを検討しているのではないかと思いますが、スジエビと他の魚とは混泳させないようにしてください。
スジエビは肉食で、弱った小魚を捕食する場合があるため、他の魚と共存させるのには注意が必要です。
また、スジエビだけを多頭飼いする場合にも、十分なエサを与えていなければお腹が空いて共食いをする原因になってしまうので注意しましょう。
大人のスジエビだけでなく、稚エビでも起こり得るので餌不足には気をつけたいですね。
以上のことに注意して、スジエビが少しでも長く生きることが出来る環境にしてあげて下さいね!
スジエビを多頭飼いすると、カワイイ赤ちゃん(ゾエア)を観察できるかもしれませんよ。
スジエビを上手に飼育して繁殖させる方法について詳しく紹介します。
簡単に増やせる?スジエビの繁殖について
せっかくスジエビを飼うんだったら繁殖させてみたい!赤ちゃんを見てみたい!!
そう考えている方は、是非是非繁殖にチャレンジしてみて下さい。
スジエビの赤ちゃん(ゾエア)はとても可愛いですよ。
スジエビの繁殖に適した環境作りと稚エビのエサ
スジエビの産卵が活発になるのは春〜秋にかけてで、特に初夏には盛んに産卵します。
繁殖に適する水温は17度〜25度くらいなので、水温管理には気をつけてあげましょう。
水温計があると温度管理がしやすくなるので、本格的繁殖させたい場合はぜひ用意してください。
また、水槽には水草を沢山入れてあげて下さい。
水草は産卵場所になるだけでなく、生まれた稚エビの隠れ家になります。
稚エビが生まれたら専用のエサも用意しましょう
稚エビの餌は、大人のスジエビと同じ・・・というわけにはいきません。
大人のスジエビに与えている餌を細かく砕いて与えるという方法もありますが、私はイトミミズを細かくしたものを与えるとよく食べました!
イトミミズはスジエビ同様、ペットショップやネット通販、釣り具店で購入することが出来ます。
ブラインシュリンプ(動物性プランクトン)を孵化させて与える方法もありますが、孵化器が別途必要になります。
これらのことに注意していれば繁殖は可能です。
よーく見てみると、同じスジエビでも1匹1匹微妙に模様が違ったり、性格が違ったりしてとても可愛いんですよ。
赤ちゃんが生まれたら稚エビ達の様子を楽しんでみて下さいね!
まとめ
どうでしたか?ますますスジエビが飼いたくなったのではないでしょうか?
では、最後にスジエビの飼育方法について、これまでのことを簡単にまとめてみましょう。
- スジエビは多頭飼いや他の魚と共存させるには注意が必要
- スジエビを手に入れるにはペットショップなどで購入するか川などで捕まえる
- スジエビは淡水だけで育つものと、海水と淡水で育つものがいる
- スジエビの飼育環境は他の鑑賞魚とほぼ同じものが必要
- スジエビは水槽の苔掃除には不向き
- スジエビの寿命は約1年
- スジエビを長生きさせるにはエサの加減に注意
- スジエビは上手に飼育すると繁殖も可能
スジエビは簡単に手に入れることが出来ますので一度、ペットショップなどの販売店を覗いてみて下さい。
可愛いくて、その場で飼いたくなること間違いなしですよ。
これまで色々なことを書いてきましたが、スジエビは特徴や飼育方法さえ守れば飼い方は簡単!
ユーモア溢れる姿や動きで癒してくれる存在になるはずです。
さぁ、早速可愛いスジエビに会いに行ってみて下さい!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。