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食材・料理のQ&A

豚肉の消費期限切れは危険?1日2日以上過ぎたときの見分け方!

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 杉原彩佳】

消費期限が切れた豚肉を食べるのは危険なのでおすすめできません。

消費期限は安全に食べられる期間を示すため、鮮度が落ちて腐ってしまうと食中毒などのリスクが考えられるためです。

でも、「1日や2日くらいなら大丈夫かな?」と思うことや、開封後に消費期限切れだったと気づくこともありますよね。

豚肉 消費期限

消費期限内でも保存方法によっては腐る可能性があるので、食べられるかしっかり見分ける方法を知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、安心して豚肉を食べるために知っておきたい以下の項目を紹介します。

消費期限当日や翌日に気付いたらなんとかなると思いますが、3日、4日、5日、6日・・・と過ぎてしまうとさすがに心配になりますよね。

私も冷蔵庫で保存していたのを忘れていて、消費期限から1週間や2週間以上経過した豚肉が未開封のまま出てきた経験もあります。

いろんなお料理に使える豚肉だかこそ、しっかりと消費期限のことを知っておくことで、これからいろんなシーンで役立つこと間違いなし!

また、お家にお子様やお年寄りがいるご家庭はどうしても心配になってしまう問題でもあるので、基礎知識として覚えておくことをおすすめします。

 

記事監修者・管理栄養士・杉原彩佳先生記事監修・杉原彩佳先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 大学の管理栄養士養成課程を修了後、ドラッグストアに就職し、医薬品登録販売者として勤務。その後、小児科クリニックでの栄養指導やヘルスケア系ベンチャー企業でのダイエットサポートコーチングを通して、約1,000名の幅広い年代をサポート。「みんなを健康にしたい」をモットーに食に関わるさまざまな分野に挑戦中。現在は、特定保健指導も行っている。

   

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豚肉の消費期限が切れた!1日2日以上過ぎても食べられる状態の見分け方

豚肉の消費期限が切れたら、安全に食べられる期間が過ぎたと考えられるため、基本的に食べることはおすすめできません。

消費期限が切れた 豚肉

さすがに5日以上経過したなら諦めてしまうかもしれませんが、1日や2日くらいなら食べても大丈夫なのでは?と思いますよね。

自己責任になりますが、消費期限切れの豚肉が食べられるか見分ける方法もあります。

また、豚肉によっては消費期限ではなく「賞味期限」が記載されている場合もあるので、それぞれの違いを確認しておきましょう。

豚肉に表示される消費期限と賞味期限の違い

生の豚肉は基本的に「消費期限」で記載されていますが、ブロック肉は保存温度によって比較的日持ちがするとして「賞味期限」が記載されている場合もあります。

豚肉 消費期限

賞味期限と消費期限の違い (※1)

賞味期限

美味しく食べられる期限

(期限を過ぎても食べられる可能性が高い)

 

消費期限

安全に食べられる期限

(期限を過ぎたら食べないほうがいい)

消費期限は食べない方がいいとされているので、期限が過ぎた場合は基本的には食べることはおすすめできません。

ただし自己責任ですが、1日~2日過ぎた程度であれば状態によっては食べられる場合もあります。

消費期限切れの豚肉が食べられるか見分ける方法

消費期限切れから1日~2日経った豚肉が食べられるか見分けるには、匂いや見た目で判断しましょう。

豚肉の鮮度チェックポイント
  • ドリップが多い
  • 赤身が灰色っぽい、黒い
  • 異臭(アンモニア臭)が強い
  • ネバネバして糸を引く

豚肉のパックを傾けてみると、ドリップ(肉汁)がたくさん出ている場合は鮮度が落ちている可能性が高いですが、色や匂いが問題なければ食べられる可能性もあります。(※2)

豚肉 消費期限切れ 4日

新鮮な豚肉の色は淡いピンクですが、時間が経つと灰色っぽい→黒っぽい色に変化するので明らかに変色している場合は腐っている可能性が高いでしょう。(人によっては緑色っぽい、茶色いと感じられるかと思います)

なお、脂身は白っぽいほど新鮮で、黄色っぽくなると鮮度が落ちた証拠といわれていますが、エサによっては新鮮でも黄色っぽい場合があるようです。(※3)

豚肉の匂いは人によって感じ方が異なり、腐っているように感じても特有の獣臭が原因の場合もあります。(※4)

アンモニア臭が強い、糸を引くほど粘りがある場合は細菌の影響で腐敗が進んでいる証拠なので、これらの状態が確認できたら迷わず処分しましょう。(※5)

このように、消費期限が切れても1週間は大丈夫という情報もあるようですが、まずは自分の目や鼻でしっかり確かめましょう!

ただし、抵抗力の弱い小さなお子さんや高齢者に消費期限切れの豚肉を食べさせるのはNGです。

健康な成人でも体調の優れないときや、疲れがたまって抵抗力の落ちているタイミングに消費期限切れの豚肉を食べようとするのはやめておきましょう。

管理栄養士 杉原彩佳
管理栄養士
杉原彩佳
消費期限切れから2週間以上過ぎたり、期限内でも冷蔵庫に入れていなかったなど保存状態が悪かった場合は、迷わず廃棄しましょう。

そもそも、豚肉の消費期限はどのように決められるのか、常温・冷蔵・冷凍の保存方法によって日持ち期間が変わるのかも確認してみましょう。

 

豚肉の消費期限は3日5日が限度?常温, 冷蔵, 冷凍でどのくらい日持ちする?

豚肉の消費期限は、形状や常温・冷蔵・冷凍の保存方法によって異なります。

ブロック肉やスライス肉は消費期限が5日程度、ひき肉は3日程度で設定されますが、これは空気に触れる面が多いか少ないかで変わってきます。

また、保存温度よっても以下のように設定される消費期限が変わります。

豚肉の期限表示 (※6)
保存温度 消費期限
(加工日から起算)
ブロック肉 10℃以下 3日
4℃以下 6日
0℃以下 7日
スライス肉
(薄切り、こま切れなど)
10℃以下 3日
4℃以下 5日
0℃以下 6日
ひき肉 10℃以下 1日
4℃以下 3日
0℃以下 5日

特にひき肉はブロック肉やスライスに比べると消費期限が短い(チョッパーという機械に肉を通す際、熱にさらしてしまうため)と言われています。(※7)

これを踏まえ、スーパーなどで購入した豚肉を食べられる期間の目安として保存方法別に確認してみましょう。

保存方法 食べられる期間の目安
常温 長くても購入後2~3時間
冷蔵(10℃以下) 消費期限内
冷蔵(4℃以下) 消費期限から1日後
チルド(1~0℃) 消費期限から1日~2日後
冷凍 2週間~1ヶ月

豚肉を冷蔵庫に入れ忘れてしまう人も多いと思いますが、常温で長時間放置すると食中毒菌が増殖している可能性が高いため消費期限内でも食べないでください。

豚肉 消費期限切れ 1日

冷蔵庫によって設定温度が異なる場合もありますが、10℃前後で設定されているなら消費期限内が限度だと考えてください。

もし4℃以下に設定されているなら消費期限から1日~2日程度過ぎても問題ない場合が多いですが、念のため見た目や匂いのチェックを行いましょう。

チルド室がある場合は消費期限よりも少し長く持ちますが、早めに食べた方が良いです。

冷凍保存すると長持ちしますが、保存方法のコツがあるのでこちらを参考にしてください。

とはいえ、消費期限切れに気づかず腐った豚肉を食べてしまうこともありますよね。万が一に備えて確認しておきましょう。

\ こちらの記事も参考にどうぞ /

消費期限切れのお肉は、何日後まで食べられる?

 

消費期限切れから4日以上経って腐った豚肉を食べたらどうなる?

消費期限切れから4日以上経った豚肉を食べると、この方のように下痢や嘔吐などの症状が起こる可能性もあるので注意が必要です。

消費期限切れから数日経っているなら、加工日からすでに1週間~10日ほど経過しているので腐っている可能性が高いです。

「腐っているかもしれないけど、加熱したら大丈夫!」と考える人もいますが、消費期限切れから数日経った豚肉には、恐ろしい食中毒菌が潜んでいる可能性を忘れてはいけません。

豚肉が原因で起こる食中毒に要注意!

豚肉によく付着しているといわれるサルモネラ菌などは、10℃以上の環境で増殖しやすくなり、2~3時間以上経つと食中毒を発症する可能性があると言われています。(※8)

管理栄養士 杉原彩佳
管理栄養士
杉原彩佳
サルモネラ菌は乾燥に強くて、とくに小さなお子さんや高齢者は少量の菌数でも食中毒を発症するかもしれません。(※9)
十分な加熱調理で予防できますが、生肉に触れた手であちこち触れないように注意しましょう。

豚肉 消費期限切れ 5日

他にも、豚肉には以下のような食中毒の原因が考えられます。(※9)

豚肉で起こる食中毒の原因
  • カンピロバクター菌
  • エルシニア菌
  • E型肝炎ウイルス
  • トキソプラズマ(寄生虫)
  • ウエルシュ菌

ほとんどの原因菌などは75℃で1分加熱すると死滅しますが、中心まで火が通っていないと食中毒を引き起こす可能性があります。

また、ウエルシュ菌は高温でも死滅しないため、加熱調理をしても食中毒症状を引き起こす可能性があるので、「加熱したら安全」という考えはやめておきましょう。(※10)

食中毒を防ぐためには、消費期限内に食べきる正しい保存方法を守ることが大切です。

どうしても消費期限内に食べきれない場合は、長期保存できる方法を実践しましょう!

豚肉の消費期限を1週間以上延ばせる!美味しさと安全性を保てる保存方法

豚肉は購入後すぐに冷蔵庫に入れて保存するのが基本で、当日中に使わない場合はチルド室に入れておくのもおすすめです。

豚肉 消費期限

冷蔵庫を頻繁に開閉すると冷気が逃げてしまう(10秒で1℃下がるといわれています)ので、無駄に開閉しないことも大切です。

消費期限内に食べきれないのがわかっているなら、期限切れになる前に冷凍保存で長期間日持ちさせましょう。

豚肉を冷凍保存で日持ちさせる3つのポイント

豚肉を冷凍保存する際には以下のポイントを抑えておきましょう。

冷凍保存のコツ
  • 1回分ずつラップなどに包む
  • できるだけ急速冷凍にする
  • ひき肉は火を通してからがおすすめ

豚肉を長期間保存したい場合は、スーパーから買った食品トレー入りのまま冷凍しないでください。

空気に触れる面が多くなるため、旨味成分がドリップとして逃げやすくなったり、冷凍に時間がかかるなどのデメリットがあります。

冷凍する前にラップなどで丁寧に包んで空気に触れないように工夫しましょう。

急速冷凍した方が風味が悪くならないので、アルミトレイに乗せて冷凍するのがおすすめです。

なお、ひき肉については劣化が早いためあらかじめ火を通してから冷凍すると良いでしょう。

長期保存におすすめ!ひき肉の参考レシピ

Cpicon つくりおき 混ぜるだけ簡単肉みそそぼろ by ayk720

 

肉みそはいろんな料理にアレンジできて作り置きにぴったりですよ。

上記のことに気をつけて豚肉を保存するだけで、ぐんと美味しさがアップするだけでなく、安全性も上がります

あらかじめ冷凍されているひき肉を小分けしてストックしておくと便利ですよ♪

冷凍保存した豚肉は、解凍の仕方を間違えると風味が落ちてしまうので要注意です!解凍のコツについても確認しておきましょう。

電子レンジを使うのはNG!冷凍した豚肉の上手な解凍方法とは?

冷凍した豚肉のうまみを逃さずに解凍するには冷蔵庫に入れておくのが正しい方法で、電子レンジやお湯・流水はNGです。

電子レンジで解凍すると、ドリップが出て肉の旨味が逃げやすくなります。

ドリップは血のように見えますが、たんぱく質など肉の旨味成分も含まれているので、解凍する際にはできるだけドリップを出さないことが大切なのです。

電子レンジの性能がアップして上手に解凍できる機種もありますが、均一に解凍できない場合があったり、硬くなってしまう場合もあるのでおすすめできません。

冷蔵庫に入れてもすぐに解凍できないので、豚肉を使いたい前日から冷蔵庫に入れておくと良いです。

ゆっくり時間をかけて解凍できるので、ドリップが逃げ出しにくくなり、細菌の繁殖を抑えられます。

完全に解凍する少し前のタイミングで室温で5分ほど置いてから調理をするのがベストです!

なお、常温で解凍する場合は室温が低い冬なら良いですが、夏は室温が高すぎて解凍しすぎる場合が多いので注意しましょう。

結論|豚肉の消費期限切れは危険なので早めに食べきろう

豚肉に記載されている消費期限は「安全に食べられる期間」を示しているため、基本的には消費期限切れなら食べない方が良いです。

ただし、きちんと冷蔵庫やチルド室に保存していた場合は消費期限切れから1日~2日程度なら食べられる可能性があるので、匂いや見た目をチェックして自己責任で判断しましょう。

保存状態が悪いと消費期限内でも食中毒の可能性があるので、匂いや見た目がおかしいと思ったら迷わず処分することをおすすめします。

購入後すぐに冷蔵庫で保存するのが基本ですが、消費期限内に食べきれない場合は冷凍保存しましょう。

私自身も日常でたくさん豚肉を使うので、こういった豆知識は本当に役立つなあ…と書きながら勉強させてもらいました。

ぜひ、毎日の食生活に活かしてみてくださいね!

 

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