私の近所に住んでいる親戚は、郵便物は基本的に郵便局留めで受け取りをしています。
なぜって・・・お姑さんが、郵便物を勝手に開けて見てしまうんだとか!
その親戚が、先日ぎっくり腰になってしまい、電話が来ました。
「悪いんだけど、郵便局留めの簡易書留の受け取りをおねがいしてもいい?」
いいけど・・・本人以外でも受け取れるの?
今回は、郵便局留めでの簡易書留の受け取りについて、徹底的に調べてみました。
- 郵便局留めの簡易書留の受け取り方は?本人以外でも受け取れる?
- 発送後の郵便って、受取人が郵便局留めにすることはできるの?
- 郵便局留めのメリット・デメリットは?
- 郵便局留めで簡易書留を送る方法は?
- 「あて名変更請求」はどうやるの?
ちなみに、この親戚は夫の方の親戚です。
近所に引っ越したことをきっかけに、親しくなりました。
頼られることが多いけど、私も子育ての協力をお願いして、何となくバランスをとってお付き合いをしています。
20歳以上年上の方なので、これからは頼られることの方が多くなるのかもしれませんね。
ひとまず、親戚が困らないように、簡易書留の郵便局留めの受け取り方を早急に調べてみようと思います!
目次
郵便局留めの簡易書留の受け取り方は?本人以外でも受け取れるの?
さて、私の親戚は、「郵便局留めの簡易書留が届くはずなんだけど、今週中に郵便局に行ってもらえば大丈夫。」と言っていました。
郵便局留めは、全国どこの郵便局でも利用できて、手数料などは一切かからない便利なサービスです。
でも私は、このサービスのことをほとんど知りません。
そもそも、郵便局留めの郵便を受け取るには、どのようなタイミングで受け取りに行くのでしょうか?
私としては、他人の郵便を受け取るなんて正直面倒くさいという気持ちがあります。
郵便局に簡易書留が、確実に届いているとわかってから受け取りに行きたいのですが・・・。
郵便局留めの郵便を受け取るための4ステップ!
1. 郵便局へ、郵便物が届く
※このとき、”郵便が届いた”というお知らせが来るわけではありません。
2. 郵便が届いてから10日間、郵便物が保管される
※10日間の間に郵便物を受け取らないと、差出人に返送されてしまいます。”郵便物を発送した”という連絡が来たら、3~5日で受け取りに行きましょう。
3. 郵便局の窓口に行って必要事項を伝え、必要書類を出す
【郵便局留め】だということ、【受取人の名前】【郵便物の種類】を、窓口で伝えましょう。
簡易書留やゆうパックなどには追跡番号があるので、番号がわかれば、それも窓口で伝えるとスムーズにいきます。
必要書類は、【委任状】と【窓口に受け取りに行った人の本人確認書類】です。
4.代引きや着払いの郵便物であれば、窓口で料金を支払います
郵便局留めの手数料は無料ですが、代引きや着払いの場合は通常通り支払いが必要な点は要注意です。
次に、本人以外の人が郵便局留めの簡易書留を受け取れるかどうか?という疑問です。
日本郵便のホームページには、本人以外が受け取る場合については記載がありません。
さっそく、日本郵便に電話をして確認してみました。
簡易書留の郵便局留めは本人以外でも受け取り可能?
日本郵便のお問い合わせ窓口とのやりとりはこちら!
Q:親戚から、郵便局留めの郵便の受け取りを頼まれたのですが、本人以外でも受け取れますか?
A:委任状と、窓口に受け取に来る人の本人確認書類があれば、受け取りは可能です。
委任状を作成するのはちょっと面倒ですが、本人以外でも受け取りは可能なんですね!
Q:もし、あて名の本人と同じ住所の家族が受け取りに行くとしたら、何が必要ですか?
A:窓口に受け取りに来る人の本人確認書類のみで大丈夫です。
なるほど。同居の人が代理で受け取れるなら、その方が簡単ですね。
Q:普通の郵便物と簡易書留では、受け取り方法に違いはありますか?
A:受け取り方法は同じです。
簡易書留は追跡番号がありますので、追跡番号で郵便物の配送状況をチェックすることで確実にお受け取りいただけます。
差出人に追跡番号を確認しておけば、
「せっかく郵便局に足を運んだのに届いていなかった」という状況を避けられますね。
Q:委任状は、一般的なもので大丈夫ですか?日本郵便で決めた書式や記載事項はありますか?
A:特に決まった書式はありませんので、一般的な委任状を持って来ていただければ大丈夫です。
委任状は、インターネットで無料のテンプレートがあります。それを利用すれば大丈夫ということですね!
簡易書留を、郵便局留めで受け取ったことのある方々の口コミなども調査してみると、
「委任状などがあっても、本人以外は受け取れないと言われたことがある。」というものを見つけました。
窓口担当者で、郵便局留めの受け取りについて、きちんと理解していない人にあたったら、そんなこともあるかもしれませんね。
でも、今回は日本郵便の問い合わせ窓口に電話をして確認しました。
もし、郵便局の窓口で「本人以外は受け取りできません」と言われても、自信を持って
「できるはずですよ!」と押していただいて大丈夫です!
次に、配達途中に【普通に配達→郵便局留め】に変更したくなったときに、できるのかを調べてみました。
発送後、受取人が簡易書留を郵便局留めに変更できるの?
宅急便は、受取人の都合で、受け取る場所を変更してもらうことができます。
電話一本で配送先の変更ができるので、とても便利です。
日本郵便でも、受取人の都合で受け取る場所を変更することはできるのでしょうか?
配達中の郵便物を受け取る場所を受取人の都合で変更できる?
配達中の郵便物の受け取り場所を変更することは、できないそうです。
なお、一度自宅に届いた郵便物なら、配達先を変更することができます。
例えば、ゆうパックが一度届いて、不在票が入っていた場合ですね。
郵便物は、差出人が記載した住所に届けることが原則であり、郵便法の第34条には、このように定められています。
郵便物の差出人は、当該郵便物の配達前又は交付前に限り、郵便約款の定めるところにより、あて名の変更又は取戻しを請求することができる。
この条文のポイントは、赤字部分の3項目です。
あて名(あて先の住所・氏名)を変更することができるのは、”差出人”とされていますよね。
この法律を日本郵便自身が破ってトラブルが起きると、損害賠償問題となります。
郵便法第50条5項には、このように定められています。
郵便の役務をその本旨に従って提供せず、又は提供することができなかつたときは、これによつて生じた損害を賠償する責任を負う。
簡易書留は、”信書”という重要書類を送ることができます。
差出人が送った重要書類のあて名を、”受取人と名乗る人”からの連絡一本で変更できてしまったら、大問題になりかねませんよね。
このように法律も踏まえて、受取人の都合で配達途中の郵便物を郵便局留めにすることはできません。
ちなみに・・・宅急便では、受取人の都合で配達先を変更してもらうことができることを、先ほどご紹介しました。
ただ、宅急便会社によっては、配達エリアが変更になると配送料を追加で徴収されるなどの決まりがあります。
宅急便の配達先を受取人の都合で変更したいときには、宅急便会社に連絡して相談することをおすすめします。
では、唯一の手段!
差出人に協力をしてもらい、配達途中の郵便物を郵便局留めに変更してもらうには、どうすればいいのでしょうか?
差出人なら途中で郵便局留めに変更できる!「あて名変更請求」の手続き方法は?
「郵便物の配達先を変更するために、差出人に協力をしてもらうのは申し訳ない!」と思いますよね。
実際に日本郵便のホームページで調べてみると、”あて名変更”を請求する手続きは、ちょっと面倒くさい・・・。
追加の料金も必要です。
でも、どうしても必要がある方や、差出人のミスで困っている方のために、詳しい手順をご紹介します!
あて名の変更を請求できる条件
- 配達前であること
- 変更するのは、あて名の表記のみ(住所・氏名)であること
ポイントは、変更できるのは”あて名のみ”ということです。
郵便物を開けて、文章を訂正してもらうことはできません!ご注意下さいね。
あて名の変更を請求するときに、必要なもの
- 差出人の本人確認書類
- 追加の料金(配達する郵便局なら410円、その他の郵便局なら570円)
追加の料金がかかる(それも、結構高い!)のが驚きですね。
この追加の料金ですが、ゆうパックの場合は無料です。
日本郵便のホームページでは、
「ゆうパックのあて名変更請求をしたい場合で、すぐに手続きができない場合は、最寄りの郵便局に相談するように」
と記載されています。
あて名変更請求をする手順
- 差出人が都合のいい郵便局に行く
- 窓口で、「あて名変更請求をしたい」と申し出る
あて名の変更請求をすると、郵便局員さんの手書きであて名(住所・氏名)が訂正されて、配達されます。
あて名変更請求をしたことは、受取人に通知されることはないそうです。
あて名の変更先が郵便局留めの場合は、10日を過ぎないように受け取りをする必要がありますね。
郵便局留めの受け取り方について、詳しい情報がわかりました!
私も、長期間家を空けるときは、最寄りの郵便局留めを指定して郵便物を送ってもらうようにしたいと思います。
そこで気になるのが、郵便局留めのメリット・デメリットです。
郵便局留めを利用するにあたって、何か注意しておくことはあるのでしょうか?
郵便局留めはメリットがいっぱい!逆にデメリットはあるの?
郵便局留めは、全国どこの郵便局を指定してもOKです。
長期間にわたって自宅を留守にするときなどに、とても便利ですよね。
しっかりとメリット・デメリットをチェックした上で利用してみたいと思います。
郵便局留めのメリット
郵便局留めにできる郵便物は、簡易書留、普通郵便、ゆうパックなどがあります。
郵便局留めにすると、こんなメリットがあります。
- 家族に知られずに郵便物を受け取ることができる
- 自宅の郵便受けからの紛失・盗難を防ぐことができる
- オークション商品などの場合は、受取人が「受け取っていない」とウソをつくのを防ぐことができる
- 受取人の都合のいい場所(全国どこでも)にある郵便局で受け取ることができる
- ゆうゆう窓口の郵便局であれば、24時間受け取りが可能
- 本人が確実に受け取ることができる(”家族が間違って捨ててしまった”などという問題が起きない)
郵便局留めについて、さまざまな口コミを調べると、
「郵便局留めにすると、差出人に自分の住所を知らせる必要がない」
というものがありました。
特にオークション商品のやりとりでは、自分の住所を知られたくないと思うこともあると思います。
ただ、この口コミは間違いです。
郵便局留めは、あて名(住所・氏名)と本人確認書類の住所を照合したうえで受け取りとなります。
郵便局留めであっても、あて名の記載は必要だということにご注意下さい。
郵便局留めのデメリット
表もあれば裏もある!?ということで、郵便局留めについてのさまざな口コミを調査して、デメリットをまとめました。
- 10日を過ぎると、差出人に返送されてしまう
- 受け取りに行くのが面倒くさい
- 受け取るごとに本人確認書類を見せるのが面倒くさい
- ”郵便物が届いた”という通知がくるわけじゃないので、頃合いを見計るのが難しい
メリットに比べると、デメリットについての口コミは少ないですね。
”郵便局留めにする”というのは受取人本人が決めることなので、あまり不満の声がないのでしょう。
最後に、郵便局留めの簡易書留を出す側の手順をご紹介します。
郵便局留めの簡易書留の出し方は?手数料は必要なの?
冒頭でもご紹介した通り、郵便局留めに、手数料は必要ありません。
郵便局留めができるのは、こんな郵便物です。
- 普通郵便
- 簡易書留 その他の書留
- ゆうパック
- レターパック
- クリックポスト
- 国際郵便物
上記の郵便物には、通常通り、速達や代金引換などのオプションをつけることも可能です。
注意!手数料は無料だけど・・・
郵便局留めの手数料は無料ですが、受け取るときにお金がかかる場合があります。
- 代金引換の代金と手数料
- 着払いの料金 など
言われてみれば当然なのですが・・・。
私のようなおっちょこちょいは、”郵便局留めの手数料が無料だから”という理由でお財布を持って行かないこともあります。
あなたもご注意下さい!
手数料がかからないのは、こんな理由
簡易書留は、普通郵便の料金に加算して配達料を支払うことで、追跡などのサービスを受けることができます。
普通郵便の料金は、郵便物の大きさや重さで料金が決まっています。
つまり、配達する距離は料金には関係ありません。
自宅が北海道で、受け取りをするのが沖縄にある郵便局であっても、料金は変わりません。
郵便局留めの簡易書留の出し方は?
あて名は、下記の順番で記入します。
1.郵便局留めをする郵便局の郵便番号
郵便局には、日本郵便が各局に振り分けた限定の番号があります。
ポスト、郵便局の窓口から出す場合は、インターネットで「日本郵便 郵便局を探す」と検索し、表示された郵便番号となります。
※ただ、コンビニのシステムでは、この郵便番号を入力できないそうです。
コンビニからゆうパックを出す場合は、郵便局留めにする郵便局の住所から郵便番号を検索して記入しましょう。
郵便物を出す場所によって番号が違うのは、少々面倒ですが、郵便局が地域にいくつもあるような場合に、確実に希望の郵便局に届くようにするために、正確な記入が必要です。
分からない場合は、日本郵便に電話をして確認することもできます。
固定電話から 0120-23-28-86
携帯電話から 0570-046-666
英語受付 0570-046-111
上記の電話番号に電話をすると、郵便番号の案内もしてもらうことができますので、
【郵便局留めにしたいこと】【郵便物を出す場所(ポストor窓口orコンビニ)】【到着させたい郵便局の名前】
この3点をオペレーターに伝えて下さい。
私も今回、上記の番号に電話をして、不明点を確認しました。
夕方は混みあっていますが、平日の午前中だと、すんなりつながることが多いようです。
2. ○○郵便局 留
郵便局の名前は、日本郵便のホームページから調べることができます。
こちらも、コンビニからゆうパックを送るときのみ注意が必要です。
コンビニからゆうパックを送るときは、都道府県と市町村も記入して下さい
例)東京都渋谷区 渋谷郵便局 留
千葉県松戸市 松戸郵便局 留 など
こちらも、郵便物を出す場所によって記入方法が違うということで、少々面倒に感じます。
実際は、どこから郵便物を出すにしても、都道府県と市町村を記入するという方法で問題ないと思います。
3. 受取人の住所と名前(ゆうパックの場合は電話番号も記入します)
受取人本人の住所と名前の記入も必ず必要です。
※受取人本人の住所と名前を記入しない場合は、受取ができない可能性もありますので、ご注意下さい。
あて名を書き終わったら、さっそく郵便物を出しましょう!
あて名の書き方が少々面倒でしたね。
よくわからない場合は、郵便局の窓口に行って、郵便局員さんに書き方を教えてもらいながら書くのがおすすめです。
受取人の自宅に届くわけではないので、郵便局名をよく確認して間違いのないようにしたいですね。
まとめ
さて、郵便局留めの簡易書留を受け取ってくるよう頼まれたことをきっかけに、かなり踏み込んで調べましたが、いかがでしたか?
ポイントをまとめてみます。
- 郵便局留めの簡易書留は、郵便局に届いてから10日以内に受け取りをする
- 本人でなくても受け取りはできるが、委任状と郵便局の窓口で受け取る人の本人確認書類が必要
- 窓口で受け取る代理人が、受取人本人と同居している場合、代理人の本人確認書類のみで受け取ることができる
- 発送後の郵便物の送り先を、受取人の都合で変更することはできない
- 発送後の郵便物の送り先を変更する場合は、差出人の協力が必要
- 郵便局留めにはメリットが多い
- 郵便局留めで簡易書留を出す場合は、あて名の書き方に注意
さて、親戚から”郵便局留めの簡易書留”を受け取ってくるように依頼された私ですが・・・
今回詳しく調べた結果、「一緒に住んでいる家族に、受け取りをお願いした方がいいよ。」と言って断っちゃおうかなと思います!
やはり、委任状を作成するは面倒だし、これから先も頻繁に頼まれたら厄介ですから・・・。
家が近くて普段から親しくしている親戚とはいえ、ほどよい距離を保ってお付き合いしていこうと思います。
あなただったらどうしますか?今回の情報がお役に立てば嬉しいです!