【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
お菓子のディスカウントショップでポテトチップスを買ったら、賞味期限切れ寸前でした!
いつもは、ポテトチップスの賞味期限なんて気にしませんが、何となくチェックしてよかったです。
今回買ったポテトチップスを食べそびれて、賞味期限が切れたら、一体どうなるのでしょうか?
「賞味期限が過ぎても、すぐには腐らない」なんていう話をよく聞きますが、ポテトチップスはどうなのでしょうか?
今回は、賞味期限切れのポテトチップスについて、詳しく調べていきます!
- 賞味期限切れのポテトチップスは食べられる?
- 未開封と開封後では、食べられる期間が違うの?
- 各社のポテトチップスの賞味期限をチェック!
- 【1ヶ月~半年~1年】賞味期限切れの期間別に、ポテトチップスの状態を大調査!
- ポテトチップスのパリパリ感を最後まで楽しめる保存アイディア
私は、「お菓子はそうそう腐らない」と思っていましたが、徹底的に調査したことで、先入観が覆りました!
ポテトチップスは、デリケートなお菓子だということを、お伝えできればと思います。
今回は、有名なカルビー、湖池屋(コイケヤ)、菊水堂以外の、普段見かけない、知る人ぞ知るポテトチップスもご紹介します♪
早速ご一緒に、情報収集していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
ポテトチップスが賞味期限切れになっていた!まだ食べられる?
ポテトチップスは薄くて、油をたっぷり吸っているお菓子です。
なるべくなら、買ってきてすぐに食べきりたいですよね。
ここで、『賞味期限』という言葉が気になります。
「普通は、賞味期限切れになっても腐るわけじゃない」
とよく聞きますが、正しいのでしょうか?
まずは、賞味期限の正しい意味を確認してみましょう!
農林水産省の子供向けのホームページに、賞味期限の意味がわかりやすく紹介されていました。
賞味期限とは?
未開封&正しい保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限のこと。
腐りにくい加工食品に表示されることが多い。
消費期限とは?
未開封&正しい保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限のこと。
腐りやすい加工食品に表示されることが多い。
賞味期限と消費期限は、誰がどうやって決めるの?
製造者や販売者が、様々な検査をして決めます。
一般的には、余裕を持った期間が決められます。
ポテトチップスには賞味期限が書かれていますので、やはり【期限が過ぎる=腐る】わけではないとわかりました。
*具体的な食べられる期間については、後ほどご紹介します。
「1ヶ月~半年~1年と過ぎていっても食べられるのか!?」徹底調査してみます!
未開封の賞味期限切れのポテトチップスは食べられる?
ポテトチップスで有名なカルビーのホームページには、このように書かれていました。
賞味期限とは、未開封の状態で「おいしく食べられる期間」のことです。
余裕をもって設定していますので、すぐに食べられなくなるわけではありません。
カルビーでは、基本的には賞味期限内に食べることをおすすめしています。
「賞味期限切れのポテトチップスを食べるときは、開封して臭いなどを確認するように」とも書かれていました。
ここで注意して頂きたいのが、先ほど正しい意味を確認した、賞味期限や消費期限の条件です。
『未開封&正しい保存方法を守ったときの期限』とありましたね。
でも、”ポテトチップスの大袋を開けて、1回で食べきれない”なんてことは、よくある話です。
開封後に賞味期限が切れたら、食べられるのでしょうか?
開封後のポテトチップスはどうなの?
まずは、「開封するとポテトチップスがどう変化するのか?」を調べました!
先ほどのカルビーのホームぺージを参考に、私の経験も合わせてご紹介します。
ポテトチップスを開封するとこうなる!
- 急速に酸化して、品質と味が落ちる
- 急速に湿気を吸って、食感が悪くなる
- まわりの食品の匂いを吸って、美味しくなくなる
- すぐに油の嫌な味やベトベト感が増す
カルビーのホームページでは、”開封後は賞味期限に関係なく早めに食べきる”ことがおすすめされています。
上記の中でも特に注目したいのが、油の酸化です。
”油が酸化する”ってどういう意味?
油は、空気、光、湿気の影響で酸化して劣化します。
酸化した油は、嫌な臭いや味がして、食べるとお腹を壊すこともあります。
酸化した油を大量に食べ続けると、動脈硬化やがんの原因になるとも言われています。
開封後のポテトチップスは、「〇日食べても大丈夫」という答えを求めるのではなく、”なるべく早めに食べきる”方がよさそうですね。
では次に、先ほど疑問が残っていた”賞味期限後の、具体的な食べられる期間”について調べていきます!
各社のポテトチップスはいつまで食べられるのかを徹底調査!
まずは、各社のポテトチップスの賞味期限を調べてみました。
スーパーでよく見かける商品から、”知る人ぞ知る!?”商品まで、元々の賞味期限をチェックしてみます。
*未開封のときの期限だということを、お忘れなく!
カルビー・・・4ヶ月
スーパーやコンビニで一番よく見かけるのは、カルビーではないでしょうか?
薄くてパリッとした食感が特徴ですね。
カルビーには、ポテトチップスがもう1種類あります。
『ポテトチップスクリスプ』で、賞味期限は12ヶ月です。
一度つぶしたじゃがいもを成型して揚げているので、食感がよく、食べ応えがあります。
菊水堂・・・2ヶ月
TVで紹介されて、一時期ブームになったことがあります。
調味料不使用なのが特徴です。
沖縄の塩を焼き、水分を飛ばして出る味は、塩辛くなりすぎず上品です。
湖池屋(コイケヤ)・・・4ヶ月
カルビーと並んで有名なのは、コイケヤではないでしょうか?
カルビーよりも安く売られていることも多く、主婦の味方です。
ロイズ・・・1ヶ月以下
チョコレートとの意外な組み合わせで、大ヒットしたポテトチップスです。
”お取り寄せする”という方もいらっしゃると思います。
ホームページには、「発送準備に時間がかかると、商品到着時には賞味期限が短くなっていることがある」と書かれていました。
深川油脂・・・120日
北海道以外では見かけることのあまりない、ポテトチップスです。
化学調味料、保存料を使用していなくて、じゃがいも本来の味が楽しめるのが魅力です。
マウイスタイル・・・1~2ヶ月
ハワイ発祥のポテトチップスです。
コストコ・・・90日~180日
コストコのプライベートブランド・KIRKLAND(カークランド)のポテトチップスです。
日本では見慣れないほどの大袋で販売されているので、大人数で集まるときに楽しめます。
フクハク・・・賞味期限の情報なし
九州発のポテトチップスです。
家庭で手作りしたような厚さで、昔ながらの素朴なお菓子という雰囲気です。
各社のポテトチップスの賞味期限は、長くて半年ほどでしたね。
賞味期限切れでも食べられる、具体的な期間を知りたい!
先ほど、賞味期限は余裕をもって決められているとご紹介しました。
”賞味期限切れ後は、具体的にいつまで食べられるのか?”を詳しく調べていくと、どうやら一定の基準があるようです。
消費者庁が出している、『食品期限表示の設定のためのガイドライン』から、簡単にご紹介します。
”1未満の係数”の具体的な数字は、賞味期限を決める試験者や販売者などの判断によって変わります。
例えば鹿児島県薬剤師会試験センターでは、係数を0.8に設定しているそうです。
減らした分の2割を掛け算すれば、元々の賞味期限がわかりますね!
上記の、カルビーの賞味期限(4ヶ月)で計算してみましょう。
約120日×1.2=144日(4.8ヶ月)
”未開封で、賞味期限を過ぎて1ヶ月以内なら、一般的には日持ちする可能性がある”ということになります。
ここで注意点を4つご紹介します。
- 食べられるかどうかの判断は、実際の食品の状態による
- 賞味期限後は、品質が劣化していることも知っておく
- 自己責任で食べる
- 免疫力が弱い方やお子さんは、なるべく食べない方がいい
上記の結果を踏まえて、次に、「実際に賞味期限切れのポテトチップスを食べた」という体験談を調査してみました。
賞味期限切れのポテトチップスは1年過ぎてもいけるのか?やっぱり捨てるべき?
賞味期限切れのポテトチップスが食べられる目安は1ヶ月以内でしたね。
もっと長期で賞味期限が切れている場合は、”まずくなる?”、”お腹を壊す?”どうなるのでしょうか?
実体験を集めて、まとめました!
賞味期限切れのポテトチップスは、時間が経つとこうなる!
期限が短い順にご紹介します。
賞味期限切れ1ヶ月
- 美味しく食べた
賞味期限切れ2ヶ月
- 少し風味が落ちていた気がする
- 未開封でも湿気っていた
賞味期限切れ3ヶ月~4ヶ月
- 美味しく食べた
- 湿気って食感が悪かった
賞味期限切れ半年
- 美味しくない
- 開けた瞬間に油の変な臭いがした
賞味期限切れ1年
- 油が腐った味がした
- 不味くて一口で捨てた
- 手のベトベトが気持ち悪い
- 油の変な臭いがした
”開封後のポテトチップスを食べた”という体験談では、
「開封したら1週間も日持ちしない。味も食感も悪くなって食べる気がしない」という声が大多数でした。
賞味期限が切れたら、食べられるギリギリの期限は3ヶ月~4ヶ月。半年は日持ちしないようですね。
最後に、開封後でもなるべくパリパリ感が続く保存アイディアを、2つご紹介します。
なるべく早く食べるのが前提だとわかったのですが、どうしても残ってしまうときもありますものね!
パリパリ感をいつまでも!ポテトチップスの正しい保存方法を紹介!
輸入ものの大袋のポテトチップスなど、
「一度食べてみたいけど、絶対に残って無駄になる!」と思うと、買うのを迷いますよね。
そんなときには、こんな保存アイディアがあります!
冷凍庫で保存する
油の酸化と、原材料のじゃがいもの劣化を抑える保存アイディアです。
冷蔵庫内は、油の酸化の原因となる空気、光、湿気の影響が、常温保存よりもぐっと抑えられます。
また、ポテトチップスは揚げる工程でじゃがいもの水分がほとんど飛んでいます。
水分がほとんどないので、冷凍しても劣化しにくいようです。
できれば、ジップつきの保存袋に移し、密閉して冷凍庫に入れるのをおすすめします。
開封後の袋を密閉できるアイディア
ポテトチップスの袋を折るだけで、簡単に袋を密閉できる方法です。
「輪ゴムなどで留めても、イマイチ密封できていない」と感じるは、ぜひお試しください!
食べきるまで、パリパリ感が持続する可能性が高まります。
まとめ
賞味期限切れのポテトチップスについて、詳しくご紹介してきました。
”意外と賞味期限が短くて、未開封でも長期間の保存ができない”と、改めて知りました。
ポイントをまとめてみます!
- ポテトチップスの賞味期限が切れても、未開封ならすぐには腐らない
- 開封後のポテトチップスは、賞味期限にかかわらずすぐに食べられなくなる
- ポテトチップスの賞味期限は、一般的には長くても半年
- 賞味期限切れのポテトチップスは、3ヶ月~4ヶ月目くらいまでなら食べられるという人もいる
- 賞味期限が半年以上過ぎたポテトチップスは、開封した瞬間に異変を感じる
- ポテトチップスのパリパリ感を保つための保存アイディアがある
市販のポテトチップスは手軽で美味しいですが、意外とデリケートでしたね。
そこで、”手作りで食べる分だけ作ってみよう!”と思い立ちました。
色々なレシピがある中で一番簡単なのが、
「スライスしたじゃがいもを180℃の油に入れて、触らずにじっくり揚げるだけ」というものでした。
これまで何度も、手作りポテトチップスに挑戦&失敗してきた私ですが、今回は成功!
子どもたちが、塩もかけずに喜んで食べてくれました。
これからは、今回知ったレアなご当地ポテトチップスや手作りも交えながら、ポテトチップスを楽しんでいきたいと思います♪