レタスの賞味期限は冷蔵・冷凍で何日くらい？腐るとこうなります！

【監修者：管理栄養士 坂本圭子】

先日、冷蔵庫の整理をしていたら、しばらくの間、入れっぱなしになっていたレタスを発見！

ずいぶんと日がたってしまったこのレタス、はたして食べられるのかどうか…。

そもそも、レタスに賞味期限はあるのでしょうか？

また、レタスの縁が少し赤くて見た目的にも気になりますが、赤いレタスは食べられるのでしょうか？

いろいろと気になったので、レタスの賞味期限ほか、以下のことについて調べてみることにしました。 

 

 

レタスといえば、お弁当に彩りとして入れたくなるものの「腐るかな」と不安に思っていたので、こちらも調べてみましたよ。

また、スーパーやコンビニなどでは、半分にカットされたレタスもありますが…。

レタスをひと玉丸ごと保存する場合とカットして保存する場合でも、賞味期限は違ってきそうですよね。

さらに、生のまま保存した場合と、加熱処理してから保存した場合の賞味期限についても調べています。

レタスを大量消費できるレシピに関してもまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
 

レタスの賞味期限はどれくらい？冷蔵と冷凍で違いはあるの？

食品に記載されている賞味期限とは、「美味しく食べられる期限」のことで、菓子パンやお惣菜などでよく見かけます。

消費期限とは、「品質が劣化せずに安全に食べられる期限」のことで、缶詰などの保存食品に表示されています。

では、レタスの場合はどうなんでしょう？

 

レタスの賞味期限・消費期限

コンビニやスーパーなどで売っているレタスは野菜ですので、賞味期限や消費期限の記載はありません。

「美味しくなくなった＝賞味期限切れ」「腐ってしまった＝消費期限切れ」といったところでしょうか？

ここで、レタスの状態別におおよその賞味期限を一覧にしてみました。

 

レタスの賞味期限早わかり用

状態	賞味期限
ひと玉まるごと	冷蔵で1週間強程度・冷凍で2～4週間
カットしたレタス	3日程度・冷凍で2週間程度
サンドイッチのレタス	40時間
ナムル・酢漬け・マリネなど和え物にした場合	2〜3日
加熱処理後	3日程度

 

生のレタスは、ひと玉丸ごとの保存では1週間強程度日持ちするので、賞味期限はわりと長いようです。

しかし、コンビニやスーパーなどで見かける半分カットなどは、あまり日持ちはしませんね。

あとから使いやすく便利にするために、自分で千切りする場合も、3日程度と賞味期限は意外に短いです。

コンビニやスーパーのサンドイッチは、2日までは日持ちしないので、早めに食べたほうがよいでしょう。

ここでは、冷蔵保存と冷凍保存した場合の賞味期限を見てきましたが…。

レタスは、室温が低ければ常温でも保存できますが、適した温度は5℃程度なので、冬場以外は冷蔵庫の野菜室で保存したほうがよいでしょう。

 

レタスは冷凍保存可能です！

レタスは水分が多いため、冷凍してしまうと風味を損なうと思っている人は少なくありません。

しかし、レタスは冷凍保存が可能な野菜の一つです。

冷凍レタスを解凍した場合、もとのシャキシャキした状態のレタスには戻りませんが、調理法を工夫すれば美味しく食べることは可能です。

また、レタスを冷凍保存することで、いくつかのメリットも得られます！

 

レタスを冷凍保存するメリット

レタスを冷凍保存するメリットは、大きく「栄養素が失われにくい」「賞味期限を伸ばせる」の2つが挙げられます。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

栄養素が失われにくい

冷凍することで、レタスの栄養が失われることを防げます。

レタスの栄養は、微生物の働きや野菜の呼吸などによって、徐々に失われていきます。

一般的な家庭用冷凍室の温度は－18℃ですが、この温度で保存すると、微生物の働きや野菜の呼吸をストップさせるため、栄養が失われにくくなります。

一方、冷蔵庫の場合は室内が乾燥しているため、レタスの水分は抜けていきます。

その過程で、水溶性ビタミンも減少してしまうわけです。

冷凍保存する場合、空気に触れないようにフリージングバッグなどに密閉し、乾燥を防ぐことで、より栄養価の減少を防げるようになります。

 

賞味期限を伸ばせる

フリージングバッグなどに密閉して冷凍保存することで、レタスの乾燥を防ぐだけでなく、微生物やレタスの呼吸を休止させられます。

結果、冷蔵保存では1週間程度の賞味期限が、冷凍保存なら2～4週間程度に伸ばせます。

ポイントは、空気に触れさせないようにすること！

つまり、レタスを「仮死状態（？）」にするというわけです。

 

レタスの冷凍保存方法

ではここで、レタスを上手に冷凍する方法を、具体的に見ていきたいと思います。

2つ紹介するので、用途に合わせて試してみてくださいね。

 

ちぎって冷凍保存する方法

炒めものやパスタに使用するなど、レタスの形を残しておきたい場合の冷凍保存法です。

 

ペースト状にしてから冷凍保存する方法

ペースト状にするのは最初は手間がかかりますが、スムージーやポタージュスープなどを作るときに便利です。

 

レタスのほかの野菜もミキサーでペースト状にして、製氷機で冷凍すると、赤ちゃんの離乳食を作るときに便利ですよ！

 

 

ところで、レタスの賞味期限が過ぎて、腐るとどのような状態になるのでしょうか？

傷んで食べられないかどうかは、見た目で判断できるのか、次章で確認しましょう。

レタスは腐るとどうなるの？傷んだ時の見分け方がコレ！

レタスには賞味期限は記載されていないので、レタスが腐っているかどうかは自分で判断するしかありません。

そこで、レタスが腐ると色や見た目、臭いなどはどうなるのか、その見分け方を紹介します。

 

こんなレタスは腐ってます！

レタスが腐ってしまった場合、以下のような状態になります。

• ネバネバしてぬめりがある
• 液状化している
• 悪臭がする
• ドロドロになっている

 

芯が赤い色に変色している場合は、その部分を取り除けば食べられます。

また、外側はきれいな状態でも、中が腐る場合もあるので要注意です。

臭いが変であったり、少しだけ食べてみて「味がおかしいな」「いつもと違う」と感じたら、迷わずに捨てましょう。

万が一、腐ったレタスを食べてしまうと、食中毒のような症状が出る危険性があるので、注意してくださいね。

 

そのほかレタスを食べる際の注意点

色合いや見た目の美しさのために、お弁当のおかずの下にレタスを敷く人は多くいます。

これは、衛生上よくないので注意が必要です。

また冷蔵庫に長時間保存していると、レタスの水分が抜けてかなり苦くなります。

苦くなっても腐っていなければ食べられますが、あまり美味しくありません。

新鮮なうちに食べることが、美味しく食べる秘訣です！

また、冷凍してしまったレタスは解凍したからといって、生野菜として食べても美味しくありません。

冷凍レタスは、チャーハンや炒めものに使用するとベチャベチャになってしまいます。

スープ、お味噌汁、パスタの具などに使用することがポイントです。

 

 

ところで、少しでもレタスの賞味期限を伸ばすコツはあるのでしょうか？

長期保存する裏技を調べましたので、参考にしてくださいね。

目からウロコなお得情報！レタスを長期保存するにはアレが必要だった！

実は、レタスの日持ちをよくする方法があります。

どのご家庭にもある”意外なもの”を使用して「レタスを日持ちさせる裏技」を2つ紹介します！

 

裏技1: 小麦粉編

レタスの芯を少し切り落として、小麦粉をまぶします。

前述しましたが、レタスは乾燥させずに水分をキープさせることが重要でしたね。

小麦粉を切り口にまぶすことで、レタスから水分が抜けるのを防げます。

小麦粉をまぶしたレタスを、ラップで包むかビニール袋に入れてしっかりと密封し、芯を下にして冷蔵庫の野菜室で保存します。

この方法だと、レタスは3週間程度日持ちします。

 

裏技2: 爪楊枝編

レタスを逆さまにして、芯の部分に爪楊枝を3〜4本刺します。

芯に開けた穴から、爪楊枝が水分を吸収することで、新鮮さ保ちます。

さらに、レタスを水に湿らせた新聞紙に包むと効果的ですが、ラップで包むかビニール袋に入れて保存してもOKです。

この方法の場合は、賞味期限を1週間程度伸ばすことが可能です。

 

 

レタスを日持ちさせる方法を2つ紹介しましたが、できるだけ新鮮なうちに使い切ってしまうのが一番ですよね。

次章では、レタスをたっぷり使ったおすすめのレシピを大公開します！

レタスが腐ってしまう前に！大量消費できるレシピを紹介！

レタスを大量消費したいと思っても、サラダに入れた程度ではそれほど消費できませんよね。

そんなときは、レタスを加熱すると小さくなるので、大量に消費できます！

 

サラダ：焼き肉サラダ

適当に焼いた焼き肉を、いつものサラダの上に乗せるだけ。

焼き肉の代わりに、ガーリックで香ばしく焼き上げたエビなどでも美味しいです。

温かい焼き肉と冷たいサラダのミスマッチで、食欲増進。

想像以上にたくさん食べられますよ！

 

メキシカン：タコレシピ

たっぷりのレタスを千切りにして、タコを楽しめます。

タコを千切りレタスの上にのせたり、レタスと一緒にブリトーで巻いたりなど、アレンジしてみてください。

タコサラダ

 

レタスたっぷりタコブリトー

 

レタスたっぷり敷いたタコライス

 

レタスの肉巻き

豚肉でレタスを巻いて焼き、めんつゆをかけていただきます。

これなら、レタスひと玉くらいは消費できますよ。

 

レタスチャーハン

水分が多いために、レタスはチャーハンに不向きと感じている人も多いようですが、けっこう美味しいので試してみてくださいね。

冷凍したものを解凍して使うのはNGですので、新鮮なレタスでどうぞ！

 

ロールレタス

ロールキャベツよりも巻きやすいのですが、破れてしまうこともあるので多めに使います。

シャキシャキした歯ざわりが美味しいです。

 

白菜の代わりに

白菜の代わりにレタスを使用すると、大量にレタスを消費できます。

例えば、しゃぶしゃぶのお野菜の仲間にレタスを入れるのも、一つのアイデアです。

また、八宝菜にも最適です。

 

ラーメンにも

インスタントラーメンのトッピングに困ったときにも、レタスをちぎっていれるだけなので超簡単！

辛味噌ラーメンや塩ラーメンにも合いますよ。

 

レタススムージー

レタスをフルーツと一緒にスムージーにしても、おいしくヘルシーにいただけます。

ここでは、3種類のスムージーを紹介しますね。

 

レタスたっぷりホットサンドイッチ

いつものサンドイッチに、たっぷりのレタスを入れていただきます。

ホットサンドだと、冷たいレタスがシャキシャキしてたくさん食べられます。

水気をしっかり切ることがポイントです。

まとめ

最後に、レタスの賞味期限や保存方法についてまとめます。

 

 

レタスというと、私はサラダばかりを思い浮かべていたのですが…。

白菜の代わりに使用するなど、案外使い道があることに驚きました！

卵やほかの野菜との炒めものにも向いているということで、早速試してみようかと思います。

今までは、一度に消費できないからと、カットされている少なめのレタスをよく購入していました。

ですが、冷凍方法もわかりましたし、鮮度の観点からも、これからはひと玉を購入することにします！

今回調べてみて、レタスを使用したレシピも、たくさん知ることができてよかったです。

皆さんも参考にしていただき、レタスを無駄なく消費してくださいね。