今回は「おせち料理の意味、由来」のまとめ、
そして、かまぼこについてのちょっとためになるお話しです。
では、かまぼこのお話しからまいりましょう。
二の重の口取りで、紅白かまぼこについて以下のようにご説明しました。
・赤は魔よけ、白は浄化を表すため、めでたさの象徴とされていること。
・かまぼこの半円の形が初日の出の形に似ていることから、新しい1年を迎える門出にふさわしいもの
そんなおめでたい意味をもつ、おせち料理の大切な1品、
「か・ま・ぼ・こ」。
その基礎知識とおせち料理に活躍する「飾り切り」をご紹介したいと思います。
<かまぼことは>
白身魚の身だけをすりつぶし、
でんぷんなどと一緒に練り合わせて成形し、
加熱して作られる練り製品です。
昔は一部の貴族しか食べる事ができなかった高級品ですが、
現在はおせち料理やお雑煮でもお馴染みですね。
低脂肪で低カロリーな事からダイエット食に、
また、お酒のつまみにと、さまざまな用途で食卓に並ぶ食べ物です。
<かまぼこの詰め方>
かまぼこをお重に詰める時には、ちょっとしたきまりがあります。
それは、「右側を紅」にすることです。
例えば、
華やかな日本の行事である雛祭りでは、
美しいお雛様は必ず右側に置かれます。
また、お祝い事で使われる水引や、
紅白まんじゅうも右側に赤色が来るようになっています。
これらは全て「右紅左白(うこうさはく)」という古代中国の陰陽説から来ているそうで、
日本でも古くから右側を華やかな色にする決まりごとがあります。
<かまぼこをビューティフルに魅せる切り方>
薔薇 | 板わさをたのしむ かまぼこ料理レシピ 鈴廣かまぼこ
こちらのサイトでは、
簡単に出来る多様なかまぼこの飾り切りを紹介しています。
その中でもオススメは薔薇の花!コツさえ掴めばとても簡単に作ることが出来ますよ。
<まとめ>
狩猟・採集の生活から一転し、
稲作や農耕により生活が営まれていた弥生時代に、人々が、
神様に自然の恵みを感謝し、
お供えを行うようになったことで始まった「おせち料理」。
縁起を重ねるように重箱を重ねるのでしたね。
一の重は「祝い肴(ざかな)」または「三つ肴(みつざかな)」と呼ばれ、
おせちには欠かすことのできない重。
「黒豆」と「数の子」そして、
関西では「たたきごぼう」関東では「ごまめ/田作り」が入ります。
二の重では酢の物として「紅白なます」「ちょろぎ」などが色を添えます。
そして「口取り」と呼ばれる「紅白かまぼこ」、「伊達巻き」、「栗きんとん」は、
おせち料理の中で、数少ない甘味担当でしたね。
紅白かまぼこは、ぜひ飾り切りをマスターして華やかに仕上げたい一品です。
三の重には素材それぞれが華やかさを競う「海の幸」が、
与の重では家庭の味があたたかい「山の幸」が入ります。
そして最後は「控えの重」。
未来の繁栄を願い、富が増えるスペースを空けておくのでしたね。
あらゆる幸せを迎え入れることができるようにと、
たくさんの縁起を担いで重箱に詰め、
大切な人たちといただくことができるおせち料理。
日本が誇る貴重な食文化でもあります!
そんなおせち料理を通して、
みなさんにたくさんの幸福が訪れるよう、
心から祈っています(^^)
ライター:じゅん玉