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生活のQ&A

オキシドールとエタノールの違い|使い分けや注意点を解説するよ!

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オキシドールエタノールの違いは何なのかご存知でしょうか?

これらは薬局などでもよく見かける消毒薬なのですが、私には正直違いがよくわかりません。

エタノールにも、無水エタノール消毒用エタノールなどがあり、どんな時に何を使えばいいのか…。

とにかく消毒と名のつくものであれば、どんなウイルスや細菌にも効果があるのでしょうか?

そこで、オキシドールとエタノールの違いをしっかり確認してみることにしました。

 

  • オキシドールエタノールの成分の違い
  • オキシドールとエタノールはどう使い分けるといいのか
  • インフルエンザなどに効果があるのはどちらか
  • オキシドールはエタノールの代わりに使えるのか
  • エタノール消毒液の作り方
  • オキシドールとエタノールの正しい使い方間違った使い方

 

まずは、オキシドールとエタノールとは何か、成分や殺菌力などの説明から、それぞれをどう使い分けるべきか解説します。

カゼやインフルエンザに効果的なのは、どちらの消毒液なのかも理解できますよ。

そしてオキシドールやエタノールの代わりに使えるのか、混ぜるのは問題ないのかなど、正しい使い方も把握しておきましょう。

家庭でできる消毒液の作り方も解説するので、ぜひご確認ください。

正しい消毒薬の知識を持って、効果的に使い分けられるになりましょう!

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オキシドールとエタノールの違いとは?成分や殺菌力、消毒の仕組みを解説

オキシドールエタノールはどちらも消毒薬なのですが、実は成分や使い方は全く異なるものです。

2つの消毒薬の違いを詳しく解説していきます。

 

傷口を消毒するならオキシドール

オキシドールは過酸化水素水とも呼ばれており、化学物質です。

高濃度の過酸化水素水は劇薬で、皮膚に付くとかなり痛いため、市販のオキシドールは消毒薬は3%程度の濃度になっていきます。

オキシドールは主に、傷口の消毒用として使われることが多いです。

それは、オキシドールの消毒の仕組みを見るとよく理解できます。

 

オキシドールの消毒の仕組み

オキシドールが血液や体組織に触れる

分解を起こして大量の酸素の泡が発生

その酸素の泡が、傷口についた汚れや菌を洗浄して殺菌

 

つまり、オキシドールは分解して発生する泡が、傷口を消毒してくれるというわけですね。

どちらかと言うと、洗浄の意味合いが強いようで、殺菌力はあまり強くありません

そのため、怪我をしていない場合の手の殺菌には、オキシドールよりエタノールの方が殺菌効果を期待できます。

 

手の殺菌や掃除の殺菌消毒にはエタノール

エタノールは、別名エチルアルコール、もしくは酒精(シュセイ)と呼ばれるアルコールの1種です。

主にでんぷんやはちみつをアルコール発酵したもので、一般的な細菌やウイルスを短時間で殺菌できます。

 

エタノールの消毒の仕組み

エタノールが細菌の細胞膜やウイルスのエンベロープ(脂質性の膜)を攻撃

その結果、細菌やウイルスが死活、もしくは不活性化する

 

エタノールは手指や掃除の殺菌消毒など、幅広い用途で使われている消毒薬です。

そんなエタノールにはいくつか種類があるので、違いを表にまとめてみました。

 

エタノールの種類
濃度 備考
無水エタノール 99.5vol%以上 ほとんど水を含まない。殺菌効果はないが、洗浄力は高い
エタノール 95.1~96.9vol% 無水エタノールと消毒用エタノールの中間濃度
消毒用エタノール 76.9~81.4vol% 除菌効果が高い
消毒用エタノール液IP 76.9~81.4vol% 成分にエタノールだけでなく、イソプロパノールを含む

※「vol%」とは、体積で考えた時の濃度を表しています。

濃度が高い方が殺菌してくれそうな気がしますが、濃度が高すぎると殺菌作用が働く前に蒸発してしまい、逆に効果がなくなるようです。

そのため無水エタノールには殺菌効果がなく、濃度70~80%の消毒用エタノールが、一番除菌効果があると言われています。

ちなみに「消毒用エタノールIP」は、成分にエタノールだけでなくイソプロパノールというアルコールを含んでいます。

イソプロパノールは酒税のかからないアルコールなので、普通の消毒用エタノールよりも安いです。

効果にあまり違いはないと言われていますが、イソプロパノールはエタノールよりも若干毒性が強くなるため、肌が荒れやすいです。

こうしてみると、オキシドールとエタノールは全く違う消毒薬だということがわかりましたね。

それでは次に、もっと具体的な利用法を知って、上手に使い分けられるようになりましょう!

オキシドールとエタノールの使い分け!インフルエンザ等に効果があるのは?

オキシドールとエタノールの違いはわかりましたが、上手に使い分けるにはもっと具体的な活用方法を知っておきたいですね。

それぞれ殺菌消毒のほかにも、漂白や掃除などの活用法があるので、詳しく解説していきます。

 

オキシドールの利用法

オキシドールは、先ほどご説明した傷口の消毒の他にも、口内の殺菌、水虫予防、血液などの染み抜きに使えます。

また、傷口の消毒にオキシドールを使う場合には、必ず止血をして流水で洗い流してから、少量を使うようにしましょう。

あまりオキシドールを大量に傷口に使うと、通常の皮膚の細胞を破壊して逆に治りが遅くなる場合もあるようです。

 

オキシドールの使い方

  • 傷口の消毒
  • 口内の殺菌、におい予防
  • 耳や鼻の粘膜の炎症を抑える
  • コンタクトの洗浄
  • 血液や黄ばみなどの染み抜き

 

オキシドールにも殺菌作用があるのですが、あまり殺菌力は強いとは言えません。

そのため、オキシドールを除菌スプレーのように使っても、あまり効果は期待できないようです。

ただし、鼻などの粘膜の炎症を抑えたり洗浄の効果はあるので、間接的にカゼ予防などにはなるかもしれません。

コンタクト洗浄にも使えますが、そのまま目に入れると激痛がするので、必ず中和剤などでリンスをしてください!

また、オキシドールの成分である過酸化水素は、酸素系漂白剤の成分でもあるので、染み抜きにも使えます。

オキシドールと食器用洗剤を2:1の割合で混ぜた液に浸けておけば、血液や黄ばみのシミがキレイになるようです。

ぜひお試しあれ!

続いてエタノールの使い方です。

 

エタノールの利用法

エタノールは主に、手指の殺菌消毒や家具家電の汚れを落として殺菌消毒をする掃除に活用できます。

まずは手指の消毒に関して、詳しくご説明します。

 

消毒にエタノールを使う場合

~消毒用エタノール~

  • 手指の消毒
  • カゼやインフルエンザの予防
  • ネイルの際の消毒

 

先ほどもご説明しましたが、ウイルスや細菌などの殺菌消毒に効果的な濃度は、70~80%の消毒用エタノールです。

カゼやインフルエンザウイルスの予防のためには、消毒用エタノールで殺菌消毒しましょう。

エタノールで、除菌の効果が期待できるウイルスや細菌は以下の通りです。

 

エタノールで効果が期待できるウイルス、細菌

<ウイルス>
インフルエンザウイルスなど、エンベロープ(脂質膜)を持つウイルス
ノロウイルスはエンベロープを持っていないため、効力がない

<細菌>
病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌 など

 

インフルエンザウイルスの脂肪膜は、石鹸で手を洗う事でも壊すことができますよ。

しかし濡れた手でエタノールを使うと濃度が下がってしまうので、必ず乾いた手で使ってくださいね。

濃度が低いエタノールでは、あまり除菌効果を期待できません。

また、自宅でジェルネイルなどをやる人は、エタノールで手指やブラシの消毒ができますよ!

私はあまりネイルをやらないので知らなかったのですが、ネイルにエタノールは必須アイテムのようです。

続いて、掃除の際にもエタノールは大活躍します。

 

エタノールを掃除に使う場合

~エタノール、無水エタノール~

  • キッチン周りや家具、電子機器の汚れ
  • 医療用具、美容用具の殺菌消毒
  • カビ油汚れなどの防止

 

無水エタノールは水分を含まない上、洗浄力が高くてすぐに乾くので、電子機器や窓の掃除などに重宝します。

そのほか、キッチンの油汚れやお風呂場のピンクぬめり、カビの予防などあらゆる掃除に使えるので、1本あると便利ですね。

このように、エタノールインフルエンザ等のウイルスに効果が期待できると言われています。

私は「手ピカジェル」くらいしかエタノール商品を使ったことがなかったのですが、もっと積極的に使わない損な気にさえなります。

とは言え、最近はなかなか消毒用エタノールを手に入れられないですよね。

そこで、オキシドールはエタノールの代わりに使えるのか、代用品として自分で消毒用エタノールを作れるのかなどを調べてみました。

オキシドールはエタノールの代わりになるの?消毒液の作り方も解説!

まず結論から言うと、オキシドールをエタノールの代わりに使うのは難しいです。

既にご説明してある通り、成分や殺菌力が違うので、エタノールの代用というわけにはいきません。

オキシドールが口内の消毒に使えるなら、手指にも使えるのでは?と私も思ったのですが、皮脂につくとさらに殺菌効果が弱くなるそうです。

このように、オキシドールをエタノールの代わりに手指や家具の消毒に使うのはできませんが、マスクなどの洗浄に使うことはできます!

先ほどご説明した通り、オキシドールは酸素系漂白剤と同じ過酸化酸素を成分としています。

ですので、オキシドールを使ってマスクなどを洗うと、殺菌消毒の効果を期待できるようですね。

上記の商品リンクのように、Amazonや楽天などのネット通販でも、オキシドールは入手しやすいです。

しかし、手指や家具の殺菌消毒をしたい場合は、オキシドールではなく、他の消毒液で代用するしかありません。

 

家庭で消毒用エタノールを作る方法!材料は通販でも購入できる!

残念ながらオキシドールは代用できませんが、無水エタノールがあれば、消毒用のエタノールを自分で作ることは可能です。

 

消毒用エタノールの作り方

  1. 無水エタノール精製水を用意する
  2. 「無水エタノール:精製水=8:2」の割合で配合する
  3. スプレー瓶などに入れる

 

消毒用エタノールと無水エタノールは、エタノール濃度の違いなので、精製水で薄めるだけで消毒液になります。

無水エタノールは薬局などでも売っていますが、手に入らない場合は通販などもチェックしてみて下さい。

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精製水も通販で購入できます。

自家製のエタノール除菌スプレーは、このようなボトルに入れて保管すると便利です。

※以上の商品は、売り切れている場合もありますのでご了承ください。

また、家具などに使う消毒液を作りたい場合は、塩素系漂白剤のハイターなどが使えるようです。

こちらはエタノールになるわけではありませんが、「次亜塩素酸ナトリウム」の消毒液になります。

ちなみに厚生労働省のHPでも、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を推奨しています。

ドアの取っ手やノブ、ベッド柵ウイルスがついている可能性はあります。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。清掃は、市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。

引用元:厚生労働省HP

 

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方は、こちらを参考してください。

 

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方

<0.02~0.05%の薄めの液>
水(500ml)に、ハイター(5~12.5ml)
を配合する

<0.1%の濃いめの液>
水(250ml)に、ハイター(12.5ml)
を配合する

経済産業省のホームページにも次亜塩素酸ナトリウム液の作り方が紹介されています。しかしながら、次亜塩素酸ナトリウム液を酢、クエン酸などの酸性の強い物質と一緒に使用すると有毒な塩素ガスが発生し、死に至る危険性がありますので、くれぐれもご注意ください。

 

ちなみにこの次亜塩素酸ナトリウムの消毒液は、刺激が強いため手指の消毒には使えません。あくまでも、物の殺菌消毒のみに使うようにしてください。

 

ハイターの使用に関しては、こちらで更に詳しく知ることができます!
↓ ↓ ↓ ↓
ステンレス用品にハイターを使用しても大丈夫?変色やサビの危険性は?

 

このように、消毒用エタノールがない場合でも、何とか工夫して殺菌消毒していきたいですね。

それでは最後に、オキシドールやエタノールを使う際に注意すべき点をご紹介していきます。

オキシドールとエタノールを使うときの注意点!2つを混ぜると効果がある?

オキシドールやエタノールのそれぞれの効果はわかりましたが、これら2つを混ぜると相乗効果があるのかも気になりますよね。

2つを混合すると、殺菌消毒の強さが変わるのか、逆に何か有害な物質が出るのか調べてみたのですが、明確な回答は見つかりませんでした。

はっきりと何か効果があるわけではないようなので、それぞれ単体で使った方が無難な気がします。

ちなみに、オキシドールやエタノールを使うときは、換気扇を回したり窓を開けたりなど、喚起を良くするようにしましょう。

そのほか、それぞれの使用上の注意点をご紹介していきます。

 

オキシドールを使う時の注意点

オキシドールは口内の殺菌に使用できますが、ずっと使い続けると口の中の皮膚が弱くなることがあります。

あまり長期間続けて使わないようにしましょう。

また他の瓶に入れ替えたりすると、誤飲の恐れがあるので十分注意してくださいね。

 

エタノールを使う場合の注意点

エタノールを使う時に気を付けたいポイントを、以下にまとめました。

 

エタノールの注意点

  • 引火しやすいため、火気厳禁
  • 無水エタノールはゴム手袋を付けて使用する
  • 濡れた手で使わない
  • 汚れをよく落としてから使う

 

エタノールは引火しやすいので、火の近くで使わないようにして、喚起にも気を配りましょう。

濃度の高い無水エタノールは手を乾燥させてしまうため、ゴム手袋を付けて使用するのがおすすめです。

消毒用エタノールでも手が荒れる場合は、ハンドクリームで対策してください。

また、濡れた手で使うと濃度が薄くなり効果が弱まったり、汚れた手だと汚れを塗り広げてしまうので注意してくださいね。

 

<豆知識>ニキビ治療にオキシドールやエタノール!?

オキシドールや消毒用エタノールには殺菌作用があるため、ニキビの治療に使うという人もいるようです。

 

 

 

エタノールは化粧品に使われていることもあり、ニキビ菌にも確かに効果があるかもしれません。

しかし消毒用エタノールやオキシドールを使うと、美肌に必要な菌まで殺してしまう恐れがあります。

逆に肌荒れが酷くなるケースもありますし、根本的な治療にはならないので、おすすめできません。

ニキビを治したいなら、皮膚科を受診するのが一番です。

 

また、ピアスの消毒にもオキシドールやエタノールは向いていないので、マキロンを使うようにしてくださいね。

エタノールで肌荒れしてしまう人も多いですよ。

 

 

オキシドールやエタノールは正しい用法で使うようにしましょうね!

まとめ

オキシドールエタノールの違いや、使い方について詳しく解説してきました。

ポイントをまとめます。

 

  • オキシドールは過酸化水素水で、主に傷口の消毒に使う
  • エタノールはアルコールの1種で、手指の消毒家具家電の掃除などに使える
  • インフルエンザ等のウイルス予防に効果が期待できるのはエタノール
  • オキシドールはエタノールの代用品にはならない
  • 無水エタノールから消毒用エタノールを作ることができる
  • 家具などの消毒殺菌には次亜塩素酸ナトリウムの消毒液も使える
  • オキシドールやエタノールは喚起に気を付けて使う
  • ニキビピアスの消毒には、オキシドールもエタノールも使わない方が良い

 

今までは本当に違いがわからなかったオキシドールとエタノールですが、全く違うものであることがよく理解できました。

ウイルスや細菌の殺菌消毒にはエタノールがいいんですね。

最近ではなかなか手に入れることも難しいですが、通販などで見つけた際にはぜひ購入したいと思いました。

皆さんの除菌対策にも、今回の情報をぜひ役立てていただければと思います。

 

消毒用アルコールの使用期限については、こちらから知ることができます!
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消毒用アルコールの使用期限|開封後や期限切れはいつまで使える?

 

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