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生活のQ&A

医師への宛名書き|病院の先生に手紙を送るときの正しい敬称

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先日、父が入院していた病院の医師にお礼状を書こうとしたのですが、ふと宛名の書き方で悩んでしまいました。

宛名の敬称は普通に「様」でいいのか、それとも「先生」を使った方がいいのかわかりません。

そういえば、医師に書いてもらった紹介状には、宛名に「御侍史」や「御机下」などの言葉があったような…。

このように、医師への宛名の書き方に悩むことがありますよね。

そこで今回は、以外と知らない医師への宛名の書き方を詳しく解説します。

 

  • 医師への宛名の書き方や敬称の種類について
  • 御侍史御机下はどう読むの?どんな意味?
  • 御侍史と御机下の使い方の違いや使用例について
  • 医師の敬称を書くときの注意点

 

病院の先生への文書と言っても、封筒や手紙、FAX、メールなど種類は様々です。

宛名の書き方は、どんな文書でも同じでいいのか、使い分けた方がいいのかも解説します。

普通の文書ではあまり使われない「御侍史」「御机下」は何と読むのか、どう使うのか理解できるようになりますよ。

医療従事者の方はもちろん、一般の方でも、病院の先生にお礼状などの手紙や年賀状を出す機会もありますよね。

この機会に、医師への正しい宛名の書き方を確認してみて下さい。

   
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医師への宛名の書き方!病院の先生に手紙やメールなどを出すときの敬称は?

病院の先生に手紙を書くには、一般の人にとってはあまり頻繁なことではありませんよね。

ですが、お世話になった医師への年賀状やお礼の手紙など、何かしらの文書を書く機会があるかもしれません。

また、医療に携わる方であれば、書類などの郵便物やFAX、メールなどを送ることもあるかと思います。

実は医師の宛名の書き方は、一般的な書き方とは少し違う独特のルールが存在しています!

詳しくご説明していきますね。

 

医師への宛名には脇付を付ける!

まずは違いを理解するために、一般的な宛名の書き方から確認しておきましょう。

 

一般的の宛名の書き方

  • 「個人名」+「
    → 例)伊藤 太郎 様
  • 「団体名(会社名、部署名など)」+「御中
    → 例)〇×株式会社 御中

 

一方、医師の宛名の書き方はこちらになります。

医師への宛名の書き方

「病院名」+「科名」+「役職名」+「名前」+「先生」+「脇付(御侍史、または御机下)」

→ 例)〇×病院 内科 部長 佐藤太郎先生 御侍史

 

一番最後に、見慣れない言葉が出てきましたね。

医師への宛名は、このように最後に脇付(わきづけ)と呼ばれる御侍史、または御机下という敬称を付けるのが通例となっています。

これらの読み方や意味などを詳しく解説していきます。

 

御侍史と御机下の読み方や意味は?

御侍史や御机下は、今では医師以外にはあまり使われない宛名の敬称です。

読み方は、御侍史は「おんじし」、御机下は「ごきか(おんきか)」となります。

医師への宛名として「先生」という敬称だけでも十分ですが、御侍史などの脇付を付けることによって、一層尊敬の意味を込めることができます。

それぞれの意味を、順番にご説明しますね。

 

御侍史(おんじし)の意味

侍史とは今で言う、秘書のことを表します。

つまり、侍史を付けることによって、「先生本人に手紙を渡すのは恐れ多いので、秘書の方にお渡しします」という意味になるのです。

「御」をつけずに、「侍史」でも間違いではありませんが、侍史の方にも敬意をこめて「御侍史」と書くことが多いそう。

実際に秘書の人に渡るわけではなく、きちんと医師本人に届くので安心してくださいね。

 

御机下(ごきか、おんきか)の意味

思わず「おんつくえした」と読みたくなる御机下の意味は、書いて字のごとくです。

つまり、「机の上に置くほど重要なものではありません、机の下で大丈夫です」という謙遜の言葉になります。

こちらも実際、机の下に置かれるわけではありませんよ!

御机下の場合も「御」を付けずに「机下」でも間違っていませんが、「御机下」の方が無難かもしれません。

 

<豆知識>宛名に「御」を付けると二重敬語じゃないの?

「先生」という敬称に加え、御侍史や御机下の「御」を付けると、二重敬語ではないのかという指摘もあります。

確かに指摘は正しいのですが、通例として、「御侍史」「御机下」と書かれることが非常に多いです。

特に医療従事者の方の場合は、周りはどう書いているのか、職場の書き方のルールなども確認しておくと良いかもしれません。

一般の方であれば、どちらでもさほど気にすることはありません。

 

若い医師の中には、これらの脇付は必要ないと考える人も多いようです。

しかし、高齢のお医者さんの場合や医療関係者の間では、脇付を付けるのが通例なので忘れないようにしましょう。

確かに、医師から他の医師に書いてもらう紹介状の宛名には、必ず「御机下」や「御侍史」が付いていますよね。

特に医療従事者の方は、脇付を知らないと恥を書くこともあるので、読み方と合わせて覚えておいてください。

病院の先生への宛名の書き方はわかりましたが、脇付はどう使い分ければいいのか悩んでしまいますよね。

そこで、続いて御侍史と御机下の使い方の違いを、詳しく説明していきます。

また、どんな手紙やはがきでも同じように書いていいのかなども併せて、実際の使用例とともにご紹介します。

 

医師によって宛名を使い分けるの?御机下と御侍史の実際の使用例

実は、御侍史と御机下の使い分けには明確なルールがありません。

実際に秘書がいるとわかっている場合は、御侍史を使う方が良いです。

また、「医師の個人名」を知っているかどうかが、使い分けの目安になるという意見があります。

 

脇付の使い方

<御侍史>

  • 個人名を知らない場合
    → 例)担当医先生 御侍史
  • 秘書がいるのがわかっている場合
  • 医療従事者の場合

<御机下>

  • 個人名を知っている場合
    → 例) 佐藤 〇〇先生 御机下

 

このように、医師の名前を知らない場合や、秘書がいるとわかっている場合は、御侍史を使いましょう。

 

なお、医療従事者からの場合は、御侍史を使うことが多いそうです。

ただ御侍史と御机下に大きな違いはないので、個人名に御侍史を付けても間違いではありません。

そして正確に言うと、机下や侍史は男性に付ける脇付だそうですが、女性医師に使っても問題ありません。

次に、文書の種類による脇付の使い方や、注意点などをご説明します。

 

手紙やはがきなど、どんな文書にも脇付はつけるの?

病院の先生への文書は、手紙やはがきなどの郵送物、FAX、メールなど種類が多いですよね。

基本的にはどのような文書でも、宛名に脇付を付けてかまいません。

特に医療系では、例えメールでも脇付を付けるという慣例があるようです。

ちなみにメールの場合は「御侍史」ではなく「御机下」の方が良いでしょう。

というのも、メールは確実に個人に届くものなので、秘書に渡すという意味はそぐわないからです。

 

ただし、実際に秘書の方がチェックしている場合は、その限りではありません。

 

メールの宛先登録にも注意!

メールの場合、盲点になるのが宛先欄です。

宛先欄には、送信者が登録した名前が表示されます。

ここに先生の名前だけを登録するとそのまま表示されるので、きちんとフルネームで〇〇先生と登録しておきましょう。

例)×→鈴木 〇→鈴木一郎先生

ビジネスシーンでも、メールの宛名マナーとして覚えておくと良いですね。

 

このように、御侍史や御机下は、相手への尊敬の意味を表しており、とても公的な印象がある敬称です。

そのため、プライベート感の強い年賀状やメールなどの宛名に付けるには、ちょっと大袈裟ではないかと言う意見もあります。

公的な文書でなければ、「先生」を付けていれば大抵大丈夫でしょう。

 

封筒だけでなく、中に入れる手紙にも脇付を!

封書の場合に見落としがちなのが、封筒の宛名には脇付を書いても、中の手紙に書き忘れるということ。

お礼状や公的な文書の場合、手紙にも病院の先生の名前を書くことが多いかと思います。

封筒の宛名だけでなく、こちらにも脇付を付けておきましょう。

 

 

医師への宛名の注意点は、脇付だけではありません。

よくある間違い方なども併せて、覚えておきたい注意点をご紹介します。

 

医師や院長など、病院の先生に「様」や「殿」を使ってもいいの?

医師への宛名は、「〇×先生 御侍史(御机下)」が基本ですが、通常の敬称である「様」は使えるのでしょうか?

これは、「様」を使っても間違いではないですし、失礼ということもありません。

しかし通例としては、「先生」を使う方が一般的ですね。

ただし、以下のような書き方はNGです!

 

このような宛名は間違い!

  • 〇×先生様 → 二重敬語
  • 〇〇病院御中 ××先生 → 二重敬語
  • 〇〇殿 → 目上の人から目下の者への言い方

 

特に「先生様」はよくある間違いなので、気を付けましょう。

また、御中と先生や様を重ねて付けるのも二重敬語なので、間違いになります。

先生や様という敬称をつけるなら、団体名に御中を付ける必要はありません

これもよく見かける間違いですね。

「殿」は手紙や文章などで使われ、敬意を表す接尾語ではありますが、本来の意味は目上の人から目下の人への言葉です。

例えば病院院長や教授などの宛名に、殿を使うのは大きな間違いですので気を付けましょう。

 

院長や教授への宛名の書き方

  • 院長 〇〇先生 御机下 (〇〇院長先生でも可)
  • 教授 〇〇先生 御机下 (〇〇教授でも可)

 

複数の医師に連名で送る場合には、脇付は必要ありません。

敬称は、「先生」で統一して送ると良いでしょう。

先生の奥様と連名で送るような場合は、敬称は「様」で問題ありません。

 

脇付の漢字を間違えないように注意!

御侍史や御机下は、書き間違えることも多いので注意しましょう。

<御侍史によくある間違い>

  • 御史侍になっている
  • 「侍」が「待」になっている

<御机下によくある間違い>

  • 「机」が「枕」になっている

 

せっかく正確な宛名の書き方を学んだので、漢字を間違えないように注意してくださいね!

 

教授への宛名の書き方は、こちらからさらに詳しく知ることができます!
↓ ↓ ↓ ↓
大学教授への宛名書き・敬称|手紙やメールを送るときの注意点

 

まとめ

病院の先生への宛名の書き方を、詳しくご紹介してきました。

ポイントを整理します。

 

  • 医師への宛名には御侍史御机下という脇付を付ける
  • 具体的には「病院名+科名+役職名+名前+先生+御侍史(御机下)
  • 脇付は医師以外にはあまり使われず、尊敬の念を表す敬称
  • 御侍史(おんじし)は直接渡すのは失礼なので、秘書(侍史)に渡すという意味
  • 御机下(ごきか)は、机の上に置くほど重要ではないという意味
  • 御侍史と御机下の使い方に明確な違いはない
  • 医師の敬称は「先生様」などの二重敬語に注意する

 

紹介状で「御侍史」や「御机下」という言葉を見たことがありましたが、意味はもちろん読み方すらわかりませんでした。

お医者さんへの独特な敬称だったんですね!

父の担当医へのお礼状にはもちろん、きちんと脇付を付けて送りました。

医師に手紙を出す機会は多くありませんが、一度覚えておくと恥を書かなくてすみますね。

皆さんも医師へ手紙などを出す際には、ぜひ参考にしてください!

 

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