【執筆者:編集部 大室康代】
サラダは水分が多い食材を使っているので、常温放置すると微生物が増殖して腐りやすくなります。
市販のサラダは殺菌後、包装に工夫が施されているので未開封なら数日持ちますが、開封後は空気中や口内の雑菌が付着するので早めに食べ切りましょう。
この記事では、食べ切りサイズで便利なコンビニサラダや、袋で販売しているカットサラダを常温放置するとどうなるのか調べてみました。
サラダのこと
- 常温放置して大丈夫か
- コンビニサラダの消費期限
- 特に傷みやすい具材
- 正しい保存方法
市販のサラダが変色していない理由や、食べ切れなかった場合のアレンジ方法も紹介していますので最後までご覧ください!
目次
サラダは常温放置で何時間もつ?コンビニサラダの消費期限も
サラダは未開封でも常温放置すると半日も持たず、食べられなくなる可能性が高いです。
常温 | 冷蔵 | 冷凍 | |
---|---|---|---|
未開封 | 不可 | 2~3日程度 | - |
開封後 | お早めに | ||
手作り |
サラダが常温放置できない理由は、温度により付着していた雑菌が増殖し、傷んでいくからです。
冬場の寒い時期の常温なら数時間程度大丈夫かもしれませんが、サラダの主となる葉物野菜の保存適温は0~5℃なので、冷蔵庫に保管した方が安全です。
製造段階で管理が徹底されたコンビニサラダや市販のサラダでも常温放置すると日持ちしません。
コンビニサラダの日持ちしない理由と消費期限
コンビニサラダを常温で半日放置したら味に変化した人がいるようです。
セブンで買ったサラダ常温で半日放置したらやばいことになった( ´◔‿ゝ◔`)苦い
— Dusk (@dusk_201) May 1, 2015
具材の中身まではわかりませんが、半日常温放置で様子が変わったのなら、翌日までは持たないでしょう。
コンビニサラダや市販のサラダは、産地から店舗に出るまでの間、温度管理を徹底していますが傷みやすい食品に付けられる消費期限が設定されています。
- 消費期限…品質の安全性を保障する期日(劣化が早い)
- 賞味期限…美味しさを保証される期日(劣化が遅い)
管理が徹底されたコンビニサラダでも数日程度しか日持ちません。
カップサラダ (要冷蔵) |
2~3日程度 (消費期限) |
||
---|---|---|---|
カットサラダ(袋) (要冷蔵) |
3~4日程度 (消費期限) |
||
スタンドパック (要冷蔵) |
45日程度 (賞味期限) |
||
冷凍サラダ | 冷凍1年程度 (賞味期限) |
||
開封後 | お早めに |
サラダに主に入っているレタスやキャベツは、自宅でカットするとすぐ断面が酸化して変色したり、水分が抜けてしなびたりしますね。
市販のサラダのレタスやキャベツは洗浄・殺菌後、酸素を窒素に置き換えることで変色や食感保ち、コールドチェーンという常に低温を保つ仕組みで品質を保っています。
そんなデリケートなサラダは、お肉や魚介類などをトッピングすると更に痛みやすくなります。
炭水化物やタンパク質の具材は腐りやすいので注意
豆・お肉・魚介類などのタンパク質や、ポテトサラダ・パスタのような炭水化物は腐敗菌の栄養分になるため、常温放置すると野菜だけより腐りやすいです。
- 肉類・魚介類・豆・いも類
- マヨネーズを使ったサラダ
- パスタサラダ
コンビニサラダは野菜とトッピングが分けて入っているからと過信せず、冷蔵庫に保存しましょう。
ポテトサラダはネットでも購入可能ですよ。
腐った状態は臭いや見た目で確認しよう
生野菜が腐るとツンとした異臭がする・見た目が溶けるなどの状態になり、炭水化物やタンパク質が腐ると、腐敗臭や無かった粘りが見られます。
- ツンとした異臭・腐敗臭
- 野菜・海草が溶けている
- 無かったはずの粘りがある
一つでも様子がおかしかったら、消費期限・賞味期限関係なく処分することをおすすめします。
また、一般的に流通している生野菜からセレウス菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌が検出されることが稀にあるようです。(※3)
食中毒菌は増殖しても見た目の変化が表れないので、次章の正しい保存方法を参考にして菌を増やさないのが大切ですよ。
サラダは常温保存できないので、正しい保存方法を守って美味しく食べ切りましょう。
サラダの正しい保存方法とアレンジ方法
サラダは常温保存だと傷みやすいですが、冷蔵保存なら未開封で数日持ちします。
常温 | 不可 |
冷蔵 | ・10℃以下の冷蔵庫へ ・開封後はジッパー袋や 密閉容器に入れて |
冷凍 | 冷凍用のジッパー袋に入れ替えて空気を抜く |
開封後や余った場合は、冷凍で2~3週間程度持ちますが、葉物野菜は解凍後食感が変わるので食べ方を工夫してください。
ポテトサラダの冷凍方法や腐るとどうなるかは、下記の記事を参考にしてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
その時、消費期限内かどうかをチェックしてください。
手作りで野菜の上にトッピングをするなら、食べる直前まで別々にしておくとお互いの影響を受けずに済みます。
また冷蔵保存にもちょっとしたコツがありますよ。
冷蔵庫で保存する時のポイント
冷蔵庫で保存する時のポイントを3つご紹介します。
- 野菜室でなく冷蔵庫で保存
- 野菜を良く洗う
- 湿ったペーパーでサラダを挟む
市販のサラダはカットされた野菜のため傷みやすく、野菜室より低温になる冷蔵庫へ保存して食中毒菌を抑えましょう。
野菜室 | 3℃~8℃ |
冷蔵庫 | 0℃~10℃ |
また、手作りの場合は菌を落とすこと・つけないことが大切なので、調理前の手洗いをしっかりして野菜を良く洗い保管しましょう。
余ったサラダは冷凍もできますが、この記事ではリメイク方法を紹介しますね。
カット野菜の冷凍方法はこちらの記事をチェックしてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
食べ切れない場合は冷凍やリメイクを
サラダが食べ切れない時は冷凍すると日持ちしますが、シャキシャキした食感は失ってしまうのでスープや炒飯など加熱料理に使いましょう。
冷凍で販売しているホットサラダなら、食べたい時にすぐ調理できて便利ですよ。
私はサラダが余るとパンに挟んでサンドウィッチにしたり、サラダチキンと一緒に生春巻きにリメイクします。
キャベツが多い場合は、お好み焼きの材料にもなるので、ぜひ活用してみてくださいね。
結論 | サラダは常温放置できないから冷蔵保存して早めに食べよう
- 未開封でも常温放置できない
- コンビニサラダは消費・賞味期限を確認しよう
- タンパク質や炭水化物のトッピングは腐りやすい
- 基本は冷蔵庫で保管する
- 食べ切れない時は冷凍やリメイク
サラダは水分が多く常温放置すると微生物の増殖を促してしまうので、未開封でも冷蔵庫に保管しましょう。
市販品は製造工程で殺菌・包装の工夫により劣化しにくくなっていますが、それでも数日の消費期限で、開封後は微生物が増殖しやすいため早めの消費を心がけましょう。
食べ切れない場合は、冷凍やリメイクを参考にしてくださいね。