【執筆者:宇野山萌】
我慢して爆発する・溜めて爆発するタイプの人には、普段は真面目で完璧主義な人や周りの顔色を気にしてニコニコしている人が多い傾向にあります。
普段怒らない人や意見を言葉にするのが苦手な人ほど、イライラや腹立たしい気持ちを溜めて我慢しすぎるからです。
我慢して爆発するタイプの人には、周りとうまくやっていけないと悩む人もいるかもしれませんね。
しかし自分を理解し、人に話す・泣くなどの対策によって感情をコントロールできる可能性があるので、診断や対処法について以下のようにまとめます。
我慢して爆発するタイプのこと
- 我慢して爆発するのはなぜか
- 我慢してる人の特徴・急に爆発しやすい人の傾向
- 溜めて爆発するタイプかどうかの診断チェック
- 爆発しないための対処法
まずは溜め込んで爆発するタイプの特徴をまとめて紹介するので、自分にその傾向がないかどうか確認してくださいね。
目次
- 1 我慢して爆発するタイプ・溜めて爆発するタイプの特徴11選
- 1.1 【完璧主義】ストレスを感じやすく我慢して爆発する人
- 1.2 【負けず嫌い】周りに認められたくて我慢しすぎると爆発
- 1.3 【真面目】責任感から我慢してたものが爆発することがある
- 1.4 【せっかち】時間に追われて溜め込むタイプ
- 1.5 【妥協できない】頑張り過ぎて我慢の限界を迎えると爆発する
- 1.6 【プライドが高い】周りの意見を受け入れられない
- 1.7 【周りの目が気になる】ストレスが溜まりやすい
- 1.8 【わがまま】思い通りにならないことがストレスに
- 1.9 【嫌と言えない】周りに合わせて我慢しすぎて爆発
- 1.10 【取り越し苦労】起こっていないことで不安を感じる
- 1.11 【口数が少ない】意見を言えずに我慢して我慢して爆発する
- 2 我慢して爆発するタイプの診断:チェックリストで確認
- 3 溜め込んで爆発・我慢して爆発するタイプ脱却のための対処法
- 4 結論|我慢して爆発するタイプは普段怒らない人が多い
我慢して爆発するタイプ・溜めて爆発するタイプの特徴11選
気持ちが急に爆発する人は、ストレスを感じやすく発散するのが苦手な傾向があると考えられます。
同じ状況に置かれてもそれぞれ感じ方が違い、なかには物事をマイナスに捉えがちでストレスを感じやすいタイプの人がいます。(※1)
ストレスを強く感じる人は受け流せる人と比べて不満や怒りを生みやすいので、うまく消化できなければ爆発しやすく注意が必要です。
【完璧主義】ストレスを感じやすく我慢して爆発する人
完璧主義な人は大雑把な人と比べて「OK」と思える範囲が狭いため、気になることや許せないことが多くストレスを感じやすいです。
自分の中では許せないのに周りの人や社会的には許容されていることも多く、意見を貫けない場面にも出くわします。
その結果我慢を選択し、溜まって限界を迎えたときに爆発すると考えられます。
【負けず嫌い】周りに認められたくて我慢しすぎると爆発
負けず嫌いの人は頑張り過ぎてストレスを溜め、なにかのきっかけで気持ちが突然あふれることがあります。
周りに認められたい欲求が強いため、評価を気にしてやきもきする傾向もあるでしょう。
常にイライラして攻撃的な人もいますが、普段はあまり出さず胸の内だけに溜め込む人もいるので、怒りをあらわにして驚かれることも多いようです。
【真面目】責任感から我慢してたものが爆発することがある
真面目で責任感が強い人は、「こうあるべき」という理想に合わせるために自分を抑え込み、我慢する傾向があります。
その結果、理想を実現できなかったときやふと我に返った時に、虚しさから落ち込んだり感情が爆発して周りを驚かせることがあるようです。
【せっかち】時間に追われて溜め込むタイプ
せっかちな人はいつも時間に追われていたり、仕事をたくさん請け負って自らストレスを生む環境を作り出す傾向があるといえます。
自分のキャパシティを超えて抱え込み、限界を迎えたときに泣いたり怒ったりする行動パターンに陥りやすいです。
【妥協できない】頑張り過ぎて我慢の限界を迎えると爆発する
完璧主義な人の中でも特に妥協が苦手な人は、自分の容量を超えていたり周りと温度差があるときでも「手を打つ」ことができません。
「絶対にこうしたい」という気持ちが強く頑張りますが、いっぱいいっぱいになって感情が爆発するケースが見受けられます。
【プライドが高い】周りの意見を受け入れられない
プライドが高く周りの意見を受け入れられない人は、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
物事の捉え方が自己中心的で、人の失敗が許せません。
「どうして自分の言う通りにしないのだ!」と気持ちをあらわにすると、周囲からは理解されず突然怒り出したように見えて困惑されます。
【周りの目が気になる】ストレスが溜まりやすい
周りから自分がどう見られているかが気になる人は、常に緊張状態にあり非常にストレスを溜めやすい性格といえます。
うまく気を休められないと溜まりに溜まった緊張が破裂して、突然泣き出してしまうこともあるようです。
【わがまま】思い通りにならないことがストレスに
考え方が自己中心的でわがままな人は、思い通りにならないことにストレスを感じます。
気持ちをあらわにしても周りからは「自分勝手」としか思ってもらえず、その温度差がさらなるイライラを生むことも少なくありません。
【嫌と言えない】周りに合わせて我慢しすぎて爆発
自分勝手とは反対で、周りに合わせすぎる人は自分の気持ちを押し殺しすぎてストレスを溜める傾向にあります。
特に断るのが苦手な人は他人からの頼みごとは受けることが多く、忙しさに疲弊することも多いです。
心と体の疲れが限界に達すると、堪えきれなくなって感情が爆発したり涙が出たりします。
【取り越し苦労】起こっていないことで不安を感じる
先のことを思うと「~したらどうしよう」とネガティブな考えばかりが浮かぶ人は、ストレスを感じやすく気持ちが疲弊します。
<心理的ストレッサー>
人間は動物と異なり、現実に遭遇していない出来事であっても、「なになにするかもしれない」「なになにしたらどうしよう」と様々に考えるが、この考えたことがストレッサーとして作用する。
実際に嫌なことが起こっていなくてもストレスを感じるので、自分や周りが気付かないうちに溜め込む傾向があります。
また周りとの温度差に孤独感を感じる場合もあるので注意が必要です。
【口数が少ない】意見を言えずに我慢して我慢して爆発する
他人とコミュニケーションを取るのが苦手で口数の少ない人は、意見を主張できずにモヤモヤした気持ちが溜まりがちです。
人の性格について気になる人はこちらの記事も参考になりますよ!
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感情が爆発しやすい人や現れ方には様々な傾向があるとわかりました。
自分が当てはまるかどうかわからないと思う人は、診断チェックリストで確認するといいですよ。
我慢して爆発するタイプの診断:チェックリストで確認
気持ちを爆発させやすい人は、ストレスを感じやすい・溜めやすい傾向があります。
ストレスを感じやすい人の特徴をリストにしてまとめるので、自分はどれくらい当てはまるのか自己診断の参考にしてください。
- 自分の考えと違う意見に反発を覚える
- 人に頼みごとをするのが苦手
- 人の失敗を許せない
- 結果が「きっとこうである」と自分にはわかると感じる
- 自分の思い通りでないと気が済まない
- 心配性である
- 自分の悪口を言われているように感じる
- 頼まれたら断れない
- 自分でやった方が早いと思う
- 自分が我慢すればいいと思う
- 先のことが心配で眠れないことがある
当てはまる項目が複数ある人は、知らないうちにストレスを溜めている可能性があります。
突然爆発して自分も周りも驚くことがないように、対処法を知ってうまく発散させましょう。
溜め込んで爆発・我慢して爆発するタイプ脱却のための対処法
突然怒ったり泣いたりすることが続くと人間関係に支障をきたす恐れがあるので、我慢する人ほど感情をうまくコントロールできるように対処しましょう。
原因を知る | 何にストレスを感じるのかを知る |
---|---|
ストレスを軽減させる | 自分に合う発散方法を知る |
コントロールする | 怒りの感情をなくすのではなく コントロールしてうまく付き合う |
怒りや悲しみの感情が湧くこと自体は悪いことではないので、自分自身で理解を深めて上手に付き合いましょう。
物を壊したくなるのはなぜか・イライラの原因を知る
イライラを感じやすい人は、自分がどんな状態や問題が苦手なのかを知ることが大切です。
例えば自分が否定されたときにひどく傷つく・人が多い場所にいると不安を覚えるなど、気持ちが安定しないのはどんな時かを考えてみましょう。
原因がわかれば、ストレスを感じる場面を避ける・周りに話して理解を得るなどの対処が考えられます。
泣く・話す・寝るなどしてストレスを軽減させる
社会生活をおくる上でストレスを完全になくすのは不可能なので、うまく発散して軽減させることが大切です。
視覚 | ・読書 ・映画鑑賞 ・ウィンドウショッピング ・きれいな景色を見る ・ハイキング など |
---|---|
味覚 | ・美味しいものを食べる、飲む ・好きなものを食べる、飲む |
嗅覚 | ・アロマテラピー ・お香を焚く ・香りのいい飲み物を楽しむ など |
聴覚 | ・音楽を聴く ・歌う ・おしゃべりする など |
触覚 | ・ぬるめのお風呂にゆっくり入る ・温泉に入る ・家族や友人、恋人と触れ合う など |
また、泣くこともストレス発散に効果があるといわれています。
「泣く」に期待できる効果(※3)
涙を流すとコルチゾールというストレスホルモンが低下するため、気持ちがすっきりしリラックスする効果があると考えられています。そのほかにも攻撃性を高めるマンガンを輩出を促したり、程よい疲労で睡眠を助けたりする働きに加え、自分を解放する効果も期待できます。
適度に発散してもすべてのストレスを解消できるわけではないので、必要な怒りや悲しみを上手に表現できるといいですね。
アンガーマネジメントで感情をコントロールする
怒りや悲しみ自体は生きていく中で必ず生じ、自分を守るために必要な感情でもあります。
気持ちが爆発しやすい人は、感情自体を悪いものだと考えて排除するのではなく、表し方を誤らないための注意が必要です。
自分の感情を知り、「絶対に怒らない」ではなく「上手に怒る・必要ない時は怒らない」を目的としたアンガーマネジメントという心理トレーニングがあります。
人間関係を上手に構築するためのトレーニング方法として教育現場や社会分野でも活用されているので、自分とうまく付き合いたい人は取り入れてみるといいかもしれません。
無理に抑え込むのではなくうまく付き合っていくためには、自分自身を理解し認めることが大切ですね。
結論|我慢して爆発するタイプは普段怒らない人が多い
- 真面目で一人で抱え込む人はストレスを溜めやすい
- 周りの目や評価が気になる・気遣う人は我慢しやすい
- プライドが高くわがままな人はカッとなりやすい
- ストレスを取り除くことが大切
- 考え方を変えてコントロールする
怒りや悲しみの感情を我慢して溜め込んで爆発する人は、普段の生活の中でストレスを感じやすい傾向にあります。
真面目な人や周りに気を遣う人は知らないうちに気持ちが疲弊していることがあるので、大爆発しないようにうまく発散しましょう。
「嫌だな」「悲しいな」という思い自体は悪いものではないので、そう感じてしまう自分を責めないことも大切です。
ストレスを感じる場面を避ける・怒りを上手に表現するなどの工夫も取り入れながら、自分とも周囲ともうまく付き合ってくださいね。